これは三中2年生女子生徒の作品。
自分の生まれ月を絵で表している。
この子が生まれた月には、山々が色づきだしていたことだろう。
秋は、私の好きな季節。
田舎で生まれ育った私には、木々や葉が様々な色を見せる秋の風景に、ノスタルジーを感じる。
紅葉といえば、モミジを思いつく人が多いだろう。
しかし、秋に真っ先に色づく木が、桜である。8月の終わりには葉が黄色になり、その後オレンジ色になり、11月の始めには、赤色となる。
桜の紅葉は話題にあがることも少ない。そして、人知れず紅葉を終える。目立たなくとも、しっかりと着実に色づき、落葉を迎える。そのような生き方に惹かれる。
その先にやってくる冬は、色の寂しい季節。
紅葉の色の豊かさは、冬を迎える前に、私たちがたっぷりと心と身体を温めておくという自然からの贈り物である。
かくして、これからの豊かな色を楽しむ。