前回のブログで、勉強する意味は、同じ一つの物事、現象や結果、できごとなどを広く、深く、状況に応じて見ることで、考える力をつけるため、と書きました。
それは、「自分のため」という角度から勉強する意味をいったものです。
つまり、自分がより豊かに生きるために勉強する。それはその通りです。
しかし、あなたは一人で生きているのではなく、必ずといっていいほど、誰かと一緒に生活しています、生きています。
一緒の誰かとは、保護者のみなさんにとって代表的なのは、自分のお子さんです。自分が成長することで、わが子の力をもっと引き出すことができるのでないか、もっとわが子の成長に役立つことができるのではないかと思われることがあるかもしれません
あなたからみて、あのお母さんは立派なお母さんだと思う人が、近くにいませんか。
もし、いるなら、「あのお母さんなら、私の息子(娘)とうまく付き合い、息子(娘)の力をもっと引き出し、伸ばしてあげれるかもしれない」と、本音では感じるかもしれません。
でも、あなたはあなた。あなたはあなた以下でもないし、あなた以上でもないのです。お子さんにとっては、あなたこそが、かけがえのない親です。
「子育ては自分育て」といいます。親だからといって、完成した人格ではありません。親だって学習し、成長していくのです。
だからこそ、親自身も勉強しなければならないのです。人間は一生学習するのです。それが「生涯学習」の本当の意味です。
勉強は自分のためにだけするものではありません。あなたの成長を待っている誰かが、あなたの横にいるのです。
私自身、校長を務めるため、他の人のために、やはり学習を重ねています。ブログを書くため、学習しています。
勉強するもう一つの意味は、人の役に立つためにあると私は感じています。