箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

中学生の子育ては、「寄り添う」こと

2017年03月27日 20時57分52秒 | 教育・子育てあれこれ

いまの日本、箕面市、地域では、「子育て」ということばを何度も聞きます。

子育てサークル、子育て支援、子育て相談、子育てサロン・・・?

ただし、厳密に言えば、こと中学生に関しては、子育ては終わっているといえるのかもしれないと、私は考えます。

子育てが、親が子どもの人格や性格を形づくることに関与する営みだとすれば、おそらく小学生までです。

もちろん、子どもによる差はありますが、子どもが思春期にさしかかると、子育てはエンディングに近づいているというぐらいに考えていたほうが、現実に即しています。

体に変化が起こるだけでなく、心にも大きな変化が起こるのが、思春期です。

最近では反発しない子が増えてきたとも言われますが、総じて思春期の子どもは体制や大人に反発するのが特徴です。

それまでの「子育て」の調子で、子どもに指示する、「〜しなさい」と命じる。怒っていうことをきかせる。

このやり方が必要なのは、せいぜい中学年までです。

このようなやり方の「子育て」では、子どもは反発します。

よく、箕面市内でも小学校高学年のクラスがしんどくなるのは、子どもは保護して、しつけるのだという担任教師のやり方に、子どもが総反発して、学級が機能不全になることが多いからです。

ですから、大人や親から離れて自立しょうとしている子には、「つきあう」=「寄り添う」という関係がいいのです。