
教師と子どもの間には、相性があり、なかには人間関係がしっくりいかない生徒もいるかもしれません。
だからていって、「あの子とは気があいませんぬん」ではすみません。
子ども、中学生は敏感です。
表に表すことばとは裏はらに、自分は、担任の先生からどう思われているかを、とても気にしています。
かといって、担任は好かれようと思ったらダメです。
なぜなら、子どもを迎合することになるからです。
こっちが好きじゃないと思っているのに、子どもが「先生のこと好き」となることはありません。
先生が子どものいい点を見つけて、「あなたは優しいね」とか、「一生けん命やね」とか、こちらから子どもを好きになったら、子どもは先生のほうを見てくれます。
教育が成り立つ人間関係のきっかけになるかもしれません。
だから、教師は「好かれようと思うな、子どもを好きになれ」
なのです。
以前に、このような話をしていたら、素直で一生けん命に学ぼうとしている若い先生のことを、好きになりました。