お若い方々よ。
打席に立った時、
三振するのも、
情けないゴロを打ってアウトになるのも、
かまわない。
見逃し三振さえも許してしまおう。
いけないのは、ただひとつ。
「打席に立っていることがよろこべないこと」だ。
その打席に立ちたくて目を輝かせたのではなかったのか。
(糸井重里 『羊どろぼう』から)
わが国の、コピーライターのカリスマ的存在である糸井重里さん。
いまも現役で、キャッチャブルな言葉を、人びとに放たれ続けています。
私も文書に見出しをつけるとき、読み手の心をつかむフレーズを常に考えます。
さて、上の言葉は、糸井重里さんの熱い生き方を代表しているのではないでしょうか。
「ああ、忙しい!」
いまの日本の学校に勤務する教員の時間外勤務の長さは、OECD諸国の中でも群を抜いています。
だからといって、もし、仕事がまわっていない教職員が、この言葉を発して、仕事ができていない言い訳にするならば、
「あなたは、どんな気持ちで教職に就いたの?」と、私は言います。
自分が教壇に立ちたくて、目を輝かせたのではなかったのか?
自分が、輝く場に立ったときの心情を思い出せ。
多忙は、とかくできないことの言い訳になりやすいのです。
(写真と本文の内容は、無関係です。)