東アジアの中でも、韓国や中国は自分の国の将来に不安を感じる人びとは少なくありません。
ですから、子どもが幼い時から親が多大な教育投資をして欧米の大学に行かせることが目的になっています。
実際に、卒業後に現地でキャリアを築く若い人もいます、
一方、日本では親ははそこまでは求めません。
首都圏でも親は子どもをも中高一貫校に行かせたり、学習塾に通わせ、難関国立大や、有名私大入学をめざします。
そして先行き不透明な社会のなかでも大企業に入社してくれればよいと考えます。
海外留学までは考えないケースが多いのです。
その点で、日本はむしろ東アジアの中では、国際的な視点は乏しいと考えることができます。
また、当の学生たちも日本の将来に感じる不安は大きいです。しかし、韓国や中国の若者よりも競争しあうという圧力が少なく、現状維持を保とうとする傾向が強いのです。
なぜ、現状維持を求めるのでしょうか。
おそらくそれは、日本では全般的に、「変わりたくない」という意思が強いからでないでしょうか。
とくに男性の年配者にその傾向が強く現れます。
その人たちが社会の多数派になっているからです。
若い人や女性が社会の意思決定にかかわり、さまざまなバックグランドをもつ人の意見が反映されるべきです。
変化が早く激しく変わる社会では、現状維持は実質の後退になります。
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