学校教育の中で、世界的に子どもたちに身につけさせたい力の一つに合意形成力をあげることができます。
グローバル社会の中では、異なる文化、考え方、価値観の外国人と共生し、ダイバーシティ(多様性尊重)を目指すからです。
異なる考えをする人同士が話し合い、折り合いをつけ、一致点をみつけ、合意を作り出すことが必要になります。
自分の考えを説明するためには、相手の知性を信頼して、「話せばわかる」という態度で粘り強く働きかけなければなりません。
そのためには、人としての情感も必要であることはもちろんですが、理性を働かすことも必要です。
自分が主張することのある程度の根拠を提示して、論理性をもって話せば相手も賛成してくれるという、相手の知性や判断を信頼するからこそ「説明」に期待できるです。
「よくわからない者は黙っていなさい黙ってわたしに従え」これでは言葉は痩せてしまいます。
この時代の趨勢を見据えたとき、大人になる前の子どもたちへの教育は重要です。
とくに授業の中で、クラスメイトを尊重し、意見をたたかわせ、話し合い、合意を形成する活動を取り入れることは不可欠だと思います。
いま、「主体的・対話的で、深い学びのある授業」が全国で展開されていますが、わたしはそこ授業のねらいの一つは、合意形成力を育むことにあると考えています。
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