先日、研修で聞いた話。
1980年に、14歳までの全国の子ども人口は207万人いました。
それが、2017年には、104万人まで減少しました。
一方、65歳以上の高齢者は、1980年に61万人いました。
ところが、2017年には、240万人まで増えました。
そして、2040年には、子どもは67万人になり、高齢者は278万人になるだろうと予測されています。
23年後に、わが国では、いかに少子高齢化が進むかがわかります。
また別の視点から見ると、化学技術の進歩は、飛躍的に進みます。
とくに、IT革命、なかでも人口知能(AI)が今後も発達してきます。
人口知能の発達には、近年の脳科学の発達が影響しています。
いま、私たちがもっているスマホやタブレットは、30年前のデスクトップパソコン5000台分の情報を扱うように進化したとか。
そして、人口変動と化学技術の進展により、これからの社会の課題は変化していきます。
以上の話を、講師の先生が話されました。
そこで、私は考えました。どのような社会の課題が出てくるのかを。
認知症の高齢者が増え、独り住まいの老人も増えるでしょう。孤独死が今以上に社会の課題となるでしょう。
これから先、労働人口は減り、人口知能が人に代わり業務を担う分野も生まれるでしょう。
人不足を補うため、化学技術の進歩が埋め合わせていくことになるでしょう。
2040年には、いまの三中の生徒は、30歳代後半の年齢になります。
そのような時代に対応すべく、いま以上に「個の確立」が、教育に求められるようになるかもしれない。
社会の流れから、こぼれ落ちないように、自分で何でもできる力を持つように、子どもたちが強いられることになるという危惧を、私はもちます。
しかし、考えてみれば、人間は人とつながり、集団で暮らすことで生きてきました。
信頼と共感は、人類が生きていくためのメカニズムです。
赤ちゃんが、親を見つめ、表情をまねるようになるのも、身近な人とかかわりをもとうとする本能です。
人間は、本来、そういうものです。
しかし、化学技術が進歩して、人と面と向きあわなくても生きていける社会になりつつあります。
私たちは、感情や気持ちを交流することで、ふれあいを感じ、豊かな生活を感じることができます。
人との関係性のなかに、個は存在し、依存の先に自立は存在します。
そのような生き方に価値を定める人になってほしいと思います。きたる2040年に備えて。