Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

絵金まつりへ ー 四国1

2012年07月18日 08時36分59秒 | 旅行


四国に飛びました。

あこがれの絵金*¹ を見に
3泊4日の旅に出る。

法事とか関係のない
純粋に旅らしい旅は
本当に久しぶりです!!

もちろん飛行機も久しぶり

なので、羽田でいきなりトラブルです。
できたらどっかでデッサンでも…と
持ち込んだ愛用ふでいれの中にカッターが…

20年以上、これも愛用のカッターナイフ
いきなり没収です(泣)

「ダメにきまってるだろう!!飛行機なんだから。」
怒られます…




13日(金) まずは徳島に一泊。
翌日レンタカーで高知に入る。

高知県、土佐は祖父の故郷。
初めて訪れます。
おじいちゃん、久しぶり!!


14日(土)
土佐、赤岡入り。

天気は曇り、というか小雨がぱらついていましたが
運良く上がってくれました。
私は晴れ女です。

赤岡は田舎によくあるような静かな街
でも、ここに絵金が流れ着いたというだけで
不思議と妖気に満ちている気がします。

暗くなって
街は提灯の明かりだけなった。


各家の軒に絵金の屏風が並べられ
ろうそくの明かりに赤く揺れます。




絵金の芝居絵
全部で23枚あるそうです。


せんべいを売るおばちゃんの店には
蛍光灯がついていた。


絵金の絵はグロい。
血しぶきは絵金の「血赤」と呼ばれるほどだ。

絵の具は朱のようです。

赤もさることながら黒もとても美しい。
墨色がこんなに美しいと感じるのも久しぶりだ。

絵巻物がストーリーを横に描くなら
絵金は遠近法を用いてストーリーを奥に描いていく。
屏風という限られたスペースに
めいっぱい物語を描く工夫がされていると思う。
だから、絵には空白がない。

僭越ながら「構図王」と呼ばせていただきたい。

また絵金蔵*² に白描の展示があった。
見ることができて本当に良かった。

…上手いんだ。 ひしひし…





この日
思いがけず「狐の嫁入り」*³ に遭遇

遠くの方から提灯の明かりが
ゆっくり  ゆっくり…



びっくりしました。
初めて見たんです。

怖さと美しさにゾクゾクしました。

赤岡…ブラボー!素晴らしい!!

*¹ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%98%E7%80%AC%E9%87%91%E8%94%B5
*² http://ekingura.com/
*³ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%90%E3%81%AE%E5%AB%81%E5%85%A5%E3%82%8A