昨日(2012年8月14日)、お盆の真っ只中に再び上野の森美術館「エジプト考古学博物館所蔵ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」を観てきました。2002年にスイス・バーゼルの古代美術博物館にツタンカーメンの副葬品が展示されたのを皮切りにこれまでドイツ・ボン、ロサンゼルス、フロリダ、シカゴ、フィラデルフィア、ロンドン、ダラス、サンフランシスコ、ニューヨーク、オーストラリア・メルボルンの11カ所を巡回してきましたが、日本では大阪の旧サントリーミュージアム(大阪天保山特設ギャラリー)において2012年3月17日から6月末まで(大好評だったので7月16日まで延期)まで開催され、93万人が訪れるなど大好評だったそうです。そして8月4日(土)から12月9日(日)まで東京の上野の森美術館で開催されています。大阪会場では平日でも2時間待ちが当たり前だったそうですが、東京会場でも初日から入場整理券が配られるなど大人気となっています。
ちなみにこちらは2012年5月の大阪天保山特設ギャラリーのツタンカーメン展の記事を書かれた方ですが、ご紹介させてください。
ツタンカーメン展大阪会場の混雑 - ROSSさんの大阪ハクナマタタ
「エジプト考古学博物館所蔵ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」
会期:2012年8月4日(土)~12月9日(日)
※大阪では大好評のため会期が延長されたので、もしかしたら東京でも延長される可能性がありますね。
開館時間:10:00~18:00(最終入場17:00)
※8月11日から8月19日までは9:00~18:00(最終入場17:00)
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
最寄駅:JR上野駅から徒歩3分・東京地下鉄銀座線と日比谷線上野駅から徒歩5分・京成上野駅から徒歩5分
お問い合わせ:ハローダイヤル(オペレーター対応)03-5777-8600 ツタンカーメン展東京事務局0180-933-882
当日券:会場窓口とJR上野駅構内「エキュート上野チケットショップ」で扱っています。
平日 一般2700円 高校生1800円 小・中学生1400円(土・日・祝日は300円増し)
主催:フジテレビジョン/産経新聞社/キョードー東京/ぴあ/ツタンカーメン展実行委員会
後援:エジプト考古最高会議/エジプト観光省/駐日エジプト大使館/外務省/文化庁
監修:ザヒ・ハワス博士(元エジプト考古大臣)
展示協力:エジプト考古学博物館
公式サイト:KINGTUT ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実
1922年11月6日にイギリス人考古学者ハワード・カーター氏によってエジプト・テーベ(現ルクソール)に存在する王家の墓で発見された「ツタンカーメン王墓(KV62)」。ラメサス6世の墓の入口の下4メートルのところに石段を発見、さらに小石で塞がれた通路を8メートルほど掘り進めると、突き当たりに封印された部屋が現れ、壁の向こうに黄金の品であふれた部屋が現れたのです。発見された服飾品などは首都カイロにあるエジプト考古学博物館に所蔵されています。その宝物を大阪や東京で見ることができるのですから、大都会やその周辺部に住んでいるというのはそれだけで特権なのかもしれないです。
展示エリアは上野の森美術館の1階と2階の展示室で、全体的に大きく7つのテーマに分かれています。
1.ツタンカーメンの世界(新国王時代とは)
2.古代エジプト人 スピリチュアル・ワールド
3.ツタンカーメンのミステリー
4.世紀の発見ツタンカーメン王墓
5.ツタンカーメンの真実
6.黄金のファラオたち
7.新たなるアプローチ
※各テーマについては次回の記事で掘り下げてみます。
ツタンカーメン展の展示では古代エジプト王朝の王家の人間の固有名詞や、王家の谷周辺の地名などが普通に出てくるので事前勉強をしないと観ていてもわけがわからなくなります。古代エジプト王朝の歴史や王家の谷の詳細などを事前学習するとこのツタンカーメン展はすごく楽しめます。特にツタンカーメンが王位に就いていた「古代エジプト第18王朝」の詳細を集中的に勉強するといいかもしれません。それとツタンカーメンの生い立ちや、古代エジプトで王のことを指す「ファラオ」についてもウィキペディアで調べておくと面白いです。
8月14日、この日は大阪を中心とした近畿地方で豪雨に見舞われるなど全国的に不安定な天気でしたが、関東地方でも千葉を朝8時過ぎに出発したときはどんよりとした曇り空でしたが、9時ちょうどに地下鉄銀座線上野駅で降りて地上に上がった時には雨が降っていました。持参していた傘をさして雨の上野公園の中を歩いていきます。
お盆の真っ最中にツタンカーメン展を訪れるのは無謀なのではないか?と思われるかもしれませんが、やはり9時過ぎの時点でとんでもない数の人の列が美術館周辺にありました。お盆の時期は午前9時から開場していますが、早朝から並ばないとすぐに入ることはできないのかもしれません。
上野の森美術館周辺の緑地帯の歩道の列に並んで当日券を購入して入場整理券を受け取ることにします。当日券を購入するのに約30分ほどかかり、入場整理券を受け取った時には時刻は午前9時半過ぎでした。入場整理券は「12:00~12:15」と書かれていたので約2時間半待ちとなります。仕方がないので一度上野公園を出て、地下鉄に乗って銀座へ出かけることにします。銀座にいれば2時間半などあっという間でしょう。
銀座で食事を済ませて地下鉄銀座線上野駅に戻ってきたのが11時40分でした。JR上野駅から上野の森美術館へ通じている散策道にあった看板によると、この時間帯で整理券を受け取ると入場できるのは15:00~15:15でした。約3時間待ちということになります。でも上野周辺で休憩したり食事できる場所はたくさんありますし、電車に乗れば秋葉原、東京、銀座などへ15分以内で行けるので、時間を潰すこと自体は難しくはないと思います。
「上野の森美術館」は広大な上野公園の緑地帯の中の一角、JRの線路に隣接した東側にあります。JR上野駅公園口か上野公園山下の公園の正門から階段を登ってアプローチすることができます。日本の美術団体としては最も古く、1879年(明治12年)に設立された財団法人日本美術協会が設置する美術館として1972年(昭和47年)にフジサンケイグループが開館しました。大阪でツタンカーメン展が開催された旧サントリーミュージアム(大阪天保山特設ギャラリー)と同じく、民間業者が運営している美術館なのです。
上野の森美術館の正面玄関です。入場者の列はどの時間帯でも全く途切れることがなく、黄色いユニフォームを着た係員がせわしなく誘導を行っています。正午過ぎに雨は止みましたが気温は相変わらず高いままですが、皆さん汗を拭いながら我慢されていました。
美術館の建物の壁面には「ツタンカーメン展」の巨大な看板が掲げられており、多くの人々が記念撮影をされていました。右側に大きく写っているのは今展示会で最大の目玉である「展示No.101 黄金のカポノス」です。
正午前の当日券販売所も相変わらず大混雑していました。当日券を求める列は100メートルほど続いていたかと思われます。当日券は日にちによっては午後3時すぎに売り切れてしまうこともあるそうです。
展示室に傘を持ち込むことは禁止されているので、正面玄関前の傘立てに収納することになります。幸い緑はこのことを事前に知っていて、折りたたみ傘を持ってきていたのでカバンの中にしまって見学することになります( ̄ー ̄)
そろそろ12時になってきたので、集合場所へ向かうことにします。
この調子だと午後三時前には当日券は売り切れてしまうのではないでしょうか?
入場整理券を持っている人間は、その整理券に書かれている時刻に集合場所へ集まる必要があります。集合場所は美術館の建物の南側、ミュージアムショップに隣接している広場です。
広場の中は仕切りで区切られていて多くの人たちが列を作ることができるようになっています。
12:00~12:15の入場整理券の列に緑も加わります。次回の記事でツタンカーメン展の展示物の概要と感想を述べてみます。館内は撮影禁止なので、文字のみの説明になりますがご了承ください。