
7月の下旬の快晴の天気の日を選んでJR東京駅の丸の内へ散策してきました。丸ノ内駅舎やJPタワーの工事用シートは6月中に取り除かれているので目立った大きな変化はないですが、駅前広場に展開されていた工事用のプレハブが撤去され始めるなど、丸ノ内駅舎の復原工事が最終段階に入ってきました。

丸の内駅舎の丸の内南改札口周辺では新しい屋根の建設がなされていて、青いネットに屋根の骨組みが覆われていました。新しい屋根は高さが3メートルくらいと意外と高さがあり、軒下部分もかなり面積が広く取られていました。

「東京駅南口交差点」です。「東京駅の復原工事」の完成予想図を見てみると暫定的に設置されていた路線バス乗り場は駅前広場の中に設置することになっており、この臨時のバス乗り場はいつ移設工事に入るのか気になります。

南ドームの改札階を取り巻いている新しい屋根は既に一部が完成してありました。

屋根の外側に出てみて南ドームを撮影してみました。午後の快晴の青空に赤レンガが鮮明に映っていました。

完全に工事用シートが取り払われてその全貌が見えているJPタワーの低層棟です。これまで東京中央郵便局跡地の再開発工事は「(仮称)JPタワー」もしくは「丸の内二丁目7地区計画新築工事」と呼ばれていましたが、2012年5月31日に竣工してついに正式名称が「JPタワー」に決定しました!!!

「JP」とは郵政民営化によって誕生した「郵便局株式会社 Japan Post Network Co.Ltd」の頭文字をとって命名されています。緑も「JPタワーが正式名称でいいと思う」と考えていたので、希望がかなってよかったです。7月17日より東京中央郵便局、ゆうちょ銀行本店及び郵便事業銀座支店JPタワー内分室がJPタワーに移転・オープンしました。JPタワー全体のグランドオープンは2013年春を予定しています。

真下から見上げて撮影したJPタワーです。建築物としては、旧東京中央郵便局舎を一部保存した低層棟と最高軒高200.0mの高層棟から構成され、旧東京中央郵便局の保存部分は免震構造で構造躯体を保存しています。高層棟には日射遮蔽ルーバー(庇)と高性能遮熱断熱ガラス(Low-Eガラス)によるエアフローウィンドを採用した、床から天井まで1枚ガラスの窓(フルハイト窓)を設置していて、今まで見てきた高層ビルとは全く違った雰囲気です。

午後の時間帯だと丸の内駅舎全体が周囲のビル群によって影に囲まれてしまいますが、めげずに散策を続けていきます。丸の内駅舎の南ウイング部脇ははとバス乗り場となっていますが、散策していた時は停車していたバスが一台もなかったので好きに撮影することができました。

高さ200メートルの高層棟も迫力がありますが、JPタワーの低層棟もそばから見上げると迫力があります。低層棟は地上5階建てですが1階当たりの天井の高さが高いので、7階の建物に相当しています。

秋の東京ステーションホテル開業へ向けて内装工事が進められている南ウイング部の全景です。

丸ノ内駅舎とJPタワーの低層棟の間に新丸の内ビルを収めて撮影することができました。

JPタワーの低層棟の裏側に回り込んでみます。この建物に入居する「郵便局株式会社」は前政権与党が推し進めた「郵政民営化」によって誕生した組織です。郵政解散後に成立した法案を読んでみると「郵便局および郵便窓口業務を活用して行う地域住民の利便の増進に資する業務を営むことを目的とする株式会社(特殊会社)」であると規定されています。

「郵便局株式会社」の他に郵便事業株式会社・郵便局株式会社の全ての発行済み株式を保有・管理する「日本郵便株式会社」、郵便業務・収入印紙の売りさばきを行う「郵便事業株式会社」、従来の通常郵便貯金などを郵政公社から継承し、郵便貯金業務を行う「ゆうちょ銀行」、生命保険業務を行う「かんぽ生命」、従来の郵便貯金契約(通常郵便貯金などを除く)・簡易生命保険契約を承継・管理する「独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構 」の6つに分けられました。

ズームで撮影してみると丸ノ内駅舎の南ウイング部の奥に「日本生命丸の内ビル」の純白の高層ビルが移りました。赤レンガの丸の内駅舎と大理石の日生丸の内ビルの真っ白な壁面の組み合わせはいつ見ても素晴らしいと思います。

丸の内駅者の周辺を散策していきます。