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神田川の北岸側、文京区湯島地区にある「東京医科歯科大学」のキャンパス内を少し散策してみたいと思います。キャンパス内には医学部・歯学部の両附属病院が設置されています。敷地内では再開発に伴う建物の取り壊し工事が行われている最中なのです。
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東京医科歯科大学・医学部附属病院の「医科新棟A」の高層ビルを見上げて撮影してみました。2009年にM&Dタワーが竣工する以前は、この建物がお茶の水地区のシンボル的な存在だったのです。
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医学部附属病院へ進むには直進、歯学部附属病院へ行くには右側へ進む道順となっています。歯学部においては日本で最初に設置された官立(国立)の歯学教育機関であり、「旧六」歯科大学の一つに数えられます。
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M&Dタワー(医歯学総合研究棟Ⅱ期棟)を見上げて撮影してみました。2003年3月~2009年8月までの約6年半に及ぶ工事期間の末に竣工した高層ビルなのです。
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M&Dタワーの南側には「旧3号棟」の戦前から建っていた建物が存在していたのですが、解体工事が実施されて更地となっていました。散策時に観てみると、何か新しい高層ビルの基礎工事が始められているみたいでした。
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建設工事現場の奥をズームで撮影してみると、東京医科歯科大学の西側にある「順天堂大学・順天堂医院」の建物群が綺麗に見えました。順天堂大学内でも高層ビルの建設工事が進められているようですね。
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M&Dタワーの南側には歩行者用のテラスが設けられていました。現在では工事関係者しか入れなくなっている模様ですね。解体工事の完了直後は、駐車場として整備されていたはずですが…。
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このテラス部分は、新しく建設される建物と接続されるのかもしれません。あのテラスの手前まで行ってみることにします。
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M&Dタワーの低層階部分にあるオーバーハング部分をズームで撮影してみました。解体された旧3号棟とM&Dタワーは数メートル程しか建物同士の隙間が確保されなかったので、このような構造になったのだそうです。
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旧3号棟跡地では地下空間が確保されていて、やはり建物の基礎工事が行われているみたいでした。工事関係者の人たちが忙しく働いていました。
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M&Dタワー前の歩行者用テラスの風景です。多くの人たちが旧3号棟跡地の工事のことが気になっているみたいでした。これで東京医科歯科大学内の散策を終えて、JR御茶ノ水駅へ戻ることにします。
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キャンパス内の階段の上から「お茶の水交差点」と、神田川に架かっている「お茶ノ水橋」を撮影してみました。やはり聖橋と比較するとこちらの橋の方が自動車も歩行者も通行量が格段に多いですね。背後に見える高層ビル群は、総合大学の一つである明治大学駿河台キャンパスです。
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お茶の水橋の南岸側からJR御茶ノ水駅のお茶の水口の駅舎を撮影してみました。大学キャンパスや大学病院等が駅周辺に密集していることから、平日の昼間でも人通りがものすごく多いのです。
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南岸側から撮影した「お茶ノ水橋」の全景です。長さ80.0メートル、幅23.8メートルの鋼橋であり、 明治24年(1891)に初の日本人設計の鉄橋として完成しまし、関東大震災で損害を受けました。現在の橋は昭和6年(1931年)に架けられました。
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お茶の水口の駅舎前から東京医科歯科大学の建物群を撮影してみました。駅前から見上げると「東京医科歯科大学」の文字が壁面に掲げられていた医科新棟A(写真右側)がインパクトがあったのですが、M&Dタワーの出現によって景観が一変してしまいました。これで新緑のお茶の水の散策は終わりです。
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