みどりの野原

野原の便り

10月26日 K大インスト講座 後期②

2010年10月26日 | Weblog
 
アプローチのケヤキ並木も少し色づいてきた。樹形・色づき具合の違い・樹皮など観察。

 
今年もハンカチノキは実をいっぱい付けた。
実のつき方の不思議、何のためにアンバランスな実の付き方をしてるんだろう。
毎年その中に双子の実をつけるものがある。その付き方になにかヒントがあるのかも。

学生さんの1人が「『食べられる木』という本にハンカチノキが載っていました」という。
え~っ!本当? 聞いたことがない。柔らかい果肉もないし、カチカチの実はとっても食べられそうにないけど・・
講師が果肉部分を削ってくれたのでかじってみた。渋~い。やっぱりダメ。 
でもパパイアの青いのと同じようにこれを野菜として食べるのだろうか?

 
アラカシの青いどんぐり スダジイは殻斗がはじけて実が落ちているものもあった。
来年稔るどんぐりの赤ちゃんもあった。
マテバシイは毎年いっぱいどんぐりを落とすのに、今年は少ない。
山のどんぐりもこんな状態ならクマも困っていることだろう。

先週拾ったマテバシイを炒って持っていき学生さんに食べてもらった。
おいしいとの感想が聞けた。アラカシのドングリをかじって見る人もいてびっくり。
興味を持って取り組んでくれているのはいいことだ。


敷地内にある三角点のある雑木林へ。あまりこんなところに来たことはないはず。

さて、家へ帰って早速ハンカチノキが食べられるかどうか調べてみるとこんな記事を見つけた。
「・・あまりにも硬すぎて開けることが出来ませんがやっと開けるとクルミのような細長い胚乳が数個出てきます。それはまさにクルミやブナの実にも似て脂肪があり美味しく食べることが出来ました」とあった。へえ~~~! 驚き。

家へ帰って、持って帰った実を先ず果肉部分を削り、硬い種をカナヅチで叩いた。1回2回3回なかなか割れそうもない。

 
   果肉部の厚さ5㎜程度        果肉部を包丁で削り取る

 
エイヤッと思い切り叩いたら割れた。・・が半分がどこかへ飛んで行って懐中電灯で探したが見つからず。
残った半分を見ると、確かに胚乳らしい白い筋状ものがある。
千枚通しで1つほじりだして見た。そしてもう1回残りを割って見るともうひとつあった。

・・で、それを食べてみた。・・う~んなるほど・・渋くはない。
ちょっとシャキシャキして脂肪分もありそう。   
でも労多くして実は少ない。  食料にするにはあまり適当ではないような・・・

学生さんに教えてもらって面白かった。もっとも、これでお腹?命?が無事ならば・・・
コメント
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