みどりの野原

野原の便り

8月17日 大阪市立大理学部付属植物園

2014年08月17日 | Weblog
ここへ来るのは今年2回目

都市の公園と比べてみよう、というのが今日の目的のひとつ。
面積は長居公園より少し広いらしい。歴史は古く、今年開園して64年になる。
植生型毎に植栽され、化石植物がたくさん植えられている。
地形を生かした植栽がなされていることも特徴のひとつで、起伏のある園内は植物園という感じがしない。

外国産針葉樹林ではユサン・ブラジルマツ・コウヨウザン・タイワンスギなどを観察
ユサン(別名アブラスギ)はスギの仲間ではなくマツ科、ブラジルマツ(ナンヨウスギ科)もマツの仲間ではない、科は名前とは一致せず紛らわしい。
スギ科は最近の分類ではヒノキ科になっている。、


      ブラジルマツの種子 
この変わった種子を他所で拾い、人に尋ねて初めてブラジルマツという名を知った。もう大分前のこと。 ブラジルではこれをゆでて食べるという。

この植物園とメタセコイアの関係も有名だ。
元園長三木茂博士が日本で集めた化石の中からどのようにメタセコイアを発見したか、のお話を聞いた。

化石で発見され、メタセコイアと名づけられ、後に中国奥地で現存することがわかり、生きた化石といわれるようになる。
その後、皇室と保存会が苗木を100本(ずつ?)譲り受けた。


その100本の内の1本がここにある「最初の導入木」の表示のある木 
1950年に譲り受けた苗を花木園で育て1,5mに育った木を現在地に移植したものだそうだ。

その時の神戸市の3本は今も残っているが、奈良市が譲り受けた2本は公会堂建て替えの際に伐られてしまったという。

この植物園では挿し木でメタセコイアを増やし、ここから全国各地に頒布された。
教科書会社が教科書を採用してくれた学校にメタセコイアをプレゼントとしたこともあり、その時のメタセコイアが残っている学校もあるとか。
ラクウショウ セコイア などと葉の付き方や球果などを比べてみる。

カシナガ対策でビニールを巻かれたカシやシイの姿が痛々しい日本産樹木見本園を通る。

午後からはチャンチンモドキや水生植物を観察。

チャンチンモドキ  落ちてから日が経って黒くなった果実や核だけになったものが一面に落ちていた。
(高木で近くで花や果実を見ることはできないが、5月に来た時には落ちた花を見ることができた)

 
たくさんの子苗が密生していた。1個の核からうまくいけば5本芽生える。 これは2本芽生えていた。

ハスの見ごろは過ぎていたが、果実の様子を見ることができた。

       咲き残ったハスの花        散った花弁は「ちりれんげ」


果実の先に近いところの黒い点状のものは? 肝心なところ聞き逃し。
                  右)葉柄には細かいトゲがある。
         

タコノアシの花が咲き始め。  スイレンは見ごろだ。
コメント
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