みどりの野原

野原の便り

6月5日 講演「壬申の乱」「万葉の花」「歌」

2022年06月05日 | Weblog

お知り合いの先生のお誘いで、友達と二人で参加。
会場は橿原神宮養正殿 立派な会場だった。

来賓の祝辞などの後「橿原市歌」
市歌が出来た時のことは覚えているが、市民ながら聞いたり歌ったりする機会がなく、なじみがなかった。

以下、講演内容感想など。講師先生、不確かな部分はごめんなさい。

①壬申の乱 千田稔氏
今年、2022年は「壬申の乱1350年」 

壬申の乱は飛鳥時代、壬申の年(672年)に起こった、大海人皇子と弘文天皇(大友皇子)の皇位争い。
壬申の乱の起こった背景。
吉野へ隠棲した大海人皇子がどこを通って攻め入ったか。
戦場となった場所 などのお話の中には、県内・市内の知った地名がたくさん出てきた。

吉野への伴は30人ほど。
天智天皇が崩御され、いよいよ戦に突入。
大海人皇子は味方を徐々に増やし近江へと軍を進める。
時には、神のお告げの助けを受けたり、戦を交えつつ・・
ついに672年大海人皇子が勝利し、翌年、天武天皇となる。
そして、飛鳥浄御原宮を造営。
飛鳥浄御原令を制定。日本書記・古事記の編纂などの業績。
藤原京を造営。
完成を待たずになくなり、持統天皇(皇后 鵜野讃良)へと引き継がれる。

飛鳥や橿原が都であったのも、壬申の乱の結果があったから。

②万葉の花の講演 尾上ツヤ子氏
万葉集は奈良時代末期に成立した、我が国最古の歌集
4500首の歌の作者は天皇から一般庶民まで。
万葉集に詠まれた植物を詠んだ歌はその内1500首以上。
歌に詠まれた植物は150種類ぐらいあるという。

もっとも多く読まれているのが「はぎ」だそうだ。

「令和」の出典となる巻五の「時に初春の令月にして・・」に始まり・・
四季の花、38首の歌の説明があった。
うめ・すみれ・さくら・つばき・あしび・かたかご・ふぢ・わらび・ひる(ノビル)・うはぎ(ヨメナ)・あぢさひ・わすれぐさ(ヤブカンゾウ)・かほばな(ヒルガオ)・くそかづら・ねぶ(ネム)・はちす(ハス)・つきくさ(ツユクサ)・・

私の好きな志貴皇子や山上憶良の歌ももちろん入っている。

③最後は 歌 声楽家 高橋晴子氏 ピアノ 播 環 氏
声楽家の方が持統天皇の歌「春過ぎて 夏来るらし・・」のイメージを歌にして歌われた。
その後は、会場の観客と共になじみのある歌を歌った。
「夏は来ぬ」(5番まであり、卯の花・五月雨・橘・楝(おうち センダン)・蛍 と夏の風物詩が歌い込まれている。)・「おおきな古時計」(時の記念日は671年6月10日、日本で初めて漏刻による時の報せが行われた(日本書紀による)ことを記念して定められた。)・鐘の鳴る丘・時の流れに身をまかせ・川のながれのように(6月24日は歌手の美空ひばりさんが亡くなった日)など、季節を考えての選曲。
久しぶりに歌を歌って楽しかった。

コメント
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