「ウツクシマツの自生地」を見学するというので申し込んだ。
ウツクシマツ
「ウツクシマツ」というのは知っていた?が、「タギョウショウ」とごっちゃになっていたのが、今日はっきりした。
例によって、過去に見たウツクシマツ? タギョウショウ?を探してみる。写真もメモも見つかった。
初記録は2008年万博記念公園で見たもの。 これはタギョウショウと記録している。
次は2011年大和郡山の郡山城の庭園で、これは樹名板もなかったのかタギョウショウ(ウツクシマツ)と書いてある。多分思い込んでいたのだと思う。その次は2013年千里南公園 この時はタギョウショウと記録 講師がおっしゃったと思う。次が2017年万博公園でタギョウショウを見ている。ここには説明版があり、松ぼっくりを拾ったと記録している。(どこかにしまってある?)
これらはすべてタギョウショウらしい。タギョウショウ=ウツクシマツのように思い込んでいたことがわかった。
それがはっきりしたのはうれしい。(今更・・)
さて、ウツクシマツというのは、アカマツの変種。地表近くで放射状に枝分かれした独特の樹形。5mを超える高さになる。多少変異はあるが、上部は傘型や扇形になるようだ。平松のウツクシマツは大正10年に天然記念物に指定されている。
一方、タギョウショウは、アカマツの園芸品種で接ぎ木で増殖したものが流通しているらしい。
根元から分岐して傘状の樹形になるが、一般的に枝の広がりが広く、樹高が低いらしい。
草津線甲西駅からガイドさんの引率で歩く。
途中にあった苗場 種から育成。 道路から右に入ると広い公園
「三上・田上・信楽県立自然公園(特別地区)」の看板があった。
前の山は美松山(びしょうざん)この斜面に自生しているのがウツクシマツ
(掲示板の表記には「うつくし松」だったり、「ウツクシマツ」だったり)
山の向こう側の斜面には生えていないのだそうだ。
山裾に大きいウツクシマツが数本あった。大きいものでは樹齢200年を超えるものもある。
ウツクシマツ 若木 苗畑で育ったものを植樹されたのか?自然生え?
松くい虫の被害が大きいらしい。願いむなしく枯れ木になったものも。
右)枯れて伐採されたらしい切り株もあった。
残った木には1本ずつタグをつけて管理されているという。
ガイドさんによると「昔は300本ほどあったが、今は150本ぐらい」らしい。
松くい虫の防除策や種からの育苗(上の写真)移植など努力されている。どうか成果があがりますように。
ホツツジ
途中でホツツジが咲いていた。うれしい。
松尾神社 美松山の上にあった松尾大明神をここに遷されたらしい。
右)鳥居から拝殿の途中に、奉納された石碑「還暦記念」などがあった中で「初老記念」と書かれたものがあった。
初老とは?
初老記念? 私の?が沸いた。「何やろ?」とそばの人に言ってみたがあまり関心もない様子。
帰って調べてみるとなかなか面白い。いろいろ抜粋すると・・
*初老は「40歳の異称」日本には一定の年齢に達した人の長寿を祝う習わしがあり、奈良時代には10年ごとに祝っていた。
その最初の祝いが「40歳」でこれを「初老」とよんでいた。終戦頃まではそういう意識はある程度一般的だったとか。
平均寿命が延びるのと連動して初老に対する意識も変化してきた。
今では初老というのは老人の域に入りかけた年頃 50・60歳前後を差すことが多い。
*別のネットでは、(初老を迎え)厄除けに何かを寄進する習慣があった。
以上はネットの情報だが、「そういうことか」と私は納得した。
ただ、この石碑は古いものではなく、平成2年の銘があるので、上記に当てはまるかどうかは不明
変なことが気になる私である。
帰りには創業200余年という北島酒造さんへ立ち寄り、仕込み水や地酒の試飲をさせていただいた。
酒には賞味期限はないとのお話もあったが、あまり置きすぎると味も落ちるのである程度早く飲んだほうがよいようだ。
前の道路は旧東海道とのこと。また「天井川が多い所で、下に道路トンネルがあったが河川付け替えでトンネルがなくなった」とのガイドさんのお話があった所もあり、まだ隧道の残っている所もあるらしく、興味を引く。
初めて訪れた土地だがいろいろ面白そうな所だった。機会があればまた来てみたい。
朝、このバスを見て(この時は後ろから見た)ガイドさんに「ここは何か虎と関係があるんですか?」と尋ねると「猫です」とのこと。
「湖南」を「こにゃん」と掛けたコミュニティバスなのだったが、この色合い虎に見えるなあ。
いつもブログを楽しみに見せてもらっています。
美し松を見に行かれたのですね。私も3度ほどウォークで見に行きました。昔から東海道の名所だったようで、歌川広重も「隷書東海道」でこの松を描いていますね。
最後のバス、この色使いでは、やはり虎に見えますね。