ミグの「右肩上がり同好会」

移動カフェ店長の日々の生活と仕事の様子などを綴っております。

レース前夜

2007年10月29日 | 日記、雑記、その他
今回の遠征は下妻市のホテルに宿泊しました。
ちょうど石下駅前にある和風のホテル。
旧石下町になるところです。
バイパスの車通りの賑やかさとは裏腹に
駅前は人気も少なくひっそり…
町並みはまるで昭和の雰囲気です。
前回の筑波のレースでも宿泊したところなんですが
その時に目に止まったのが、ご覧の赤提灯。
どうしても、そのお店が気になっていて
台風の風雨のさなか、一人古びたお店を尋ねました。
のれんを潜ると店内も、これまた昭和です(〃▽〃)
小さな5人程が掛けられるカウンターと4畳半程の座敷。
カウンターの中には店を切り盛りする60代位の女将さん。
それから女将さんの旦那さんらしいお爺さんが
何をする訳でもなくお店の中をうろうろしています。
とりあえずカウンターの隅に腰掛けビールを注文。
カウンターの真上には、すっかり茶色く色褪せたお品書き。
「それは30年前に書いたんだよ」とお爺さんが一言。
「何か、すぐに出る物はありますか?」
と女将さんに聞くと…
「それじゃあ、おでん食べる?」
出て来たのは長時間煮込まれたであろう色合いのおでん。
素朴で懐かしい味で美味しいです。
それを突きながら女将さんと世間話をしつつビールを。
「筑波サーキットに来たんですよ」と話すと…
「昔は沢山の方がいらっしゃったけど最近はねぇ」との事。
二輪も四輪もピーク時に比べると
だいぶエントラントも少なくなっている事は確かです。
暫くすると、お店の常連さんと思しき
おじさんが一人。また一人。
歳の頃なら二人共60代。うちの父くらいと拝見しました。
時折、お店の奥から出てくるお爺さんと合わせて5人。
そんな常連さん達との世間話に参加しながら
まったりとした時間を過ごしました。
お腹も膨れ酔いもほど好く回り
店を出る頃には雨と風もすっかり治まっていた
石下の街の夜でございました。