フィギュアスケート世界選手権：女子フリー

村主選手やりましたね！銀メダル！！トリノでは彼女にメダルをあげたいと思った人も多かったはず。
ジャンプのミスが出てしまったものの、短期間でストレートラインステップを変えてきて、トリノよりもメロディにのった伸びやかで私は非常に好きです。トリノで集中力を切らさず、さらに修正してきたところがお見事！ＧＰシリーズのはじまりを考えると、彼女が大舞台で大きな結果を残すことが想像できた人は少ないはずです。

中野選手も初出場で上位入賞は本当に大健闘です。彼女もＮＨＫ杯や全日本選手権よりさらに表現力に磨きをかけ、たおやかな表現が随所に見られました。トリプル→ダブルになってしまったものや、最後のジャンプのミスから本来の魅力を出し切ることができませんでしたが、全日本よりレベルが上がっている感じがしました。彼女はスピンのスピードも速く、体もやわらかいと思うので、来シーズンはますますレベルを上げてくるのではないでしょうか？

恩田選手は競技者としての集中力をいったん切っていたにも関わらず、悪くない成績だったと思います。演技後の彼女らしい挨拶にカナダの観客は本当に暖かい拍手をおくってくれました。この大会を通じて、カナダのフィギュアファンは総ての選手に対して、本当に暖かい応援をしてくれました。知名度は低くても、いい演技をした選手にはスタンディングで、地元選手には熱烈に、日本選手に対しても日本の旗で応援してくれたり、暖かく、そしてフィギュアを心から愛している観客なのだと思いました。

ファンは贅沢なもので、出場できれば、上位を。上位なら、メダルを。メダルなら金を。と望みがちですが、本当に今シーズンは総ての国際大会で日本女子選手が表彰に上がっている。しかも、エースが1人ではない、という世界屈指の層の厚さを誇ってくれました。
来季がとても楽しみな締めくくりに満足をしています。