La douce vie

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フィギュアスケート:世界選手権2007女子FS

2007-03-25 | figure skathing、ice show
ショートプログラムでいい演技をした選手は大きなプレッシャーに晒されることが少なくない。

コストナー選手、ジャンプを確実に決めようとしすぎて精彩さを欠いた。日本をイメージした選曲をしてくれたのに残念である。

中野選手。3アクセルにチャレンジするもミス。その後もスピンのバランスを崩したりしたが、我慢をして「シンデレラ」をフィニッシュ。中野選手のドーナッツ・スピンは軸がしっかりしているし、回転速度が速いから上からの撮影を選んだのだろうけど、横から見えるスピンの流れの流麗さを評価している私には少し残念だった。
マイズナー選手。SPがまずまずの出来だったのに、4位発進は少なからずショックだったのだろうか。フリーでも決して悪いわけではなかったのだけれど。

キム選手。彼女に非常にあったプログラム「あげひばり」。その素晴らしさに途中まで「彼女が女王になりそう」と本気で思っていた。しかし、途中でジャンプミスから集中力を失う。でも、ザヤック・ルールにひっかかったわりには高得点。彼女がフリーを完璧にもってきたときどんな点数が飛び出たことだろう。

浅田選手。絶対失敗できないフリー。1つ1つのエレメンツに集中して、見事銀メダル。
昔、伊藤みどりさんを見てきた私は3アクセルで世界の壁に挑む彼女を心からかっこいいと思っていた。浅田選手にも同じような思いを抱いているし、期待に応えてくれていると思う。しかし、敢えて希望を言うなら20歳になるまでにプログラムを観客に向けて滑ることのできる選手になって欲しい。

そして安藤選手。SPと同様、全日本からたったの3ヶ月。フリーも見事女性らしく生まれ変わった。丁寧な表現力と完璧なジャンプ。浅田選手と僅かな点差で競り勝ったのならその部分が大きかったのだと思う。おめでとう!世界女王。この2日間の演技はラッキー・ガールとしてでなく、その称号に値する価値があった。

キム選手やマイズナー選手になくて浅田選手と安藤選手と中野選手にあるもの。それは身近なライバルである。NHK杯、全日本といつも彼女達は1つのミスで順位が入れ替わる。日本代表の3枠目のハードルも高い。そんな彼女達だからこそ、ミスを引きずらず、母国開催の大きな期待にも応えられたのだと思う。

今年どの選手が優勝したにしろ、しばらく世界女王は毎年のように入れ替わりそうである。今回の優勝が安藤選手だったから言うのではなく、浅田選手にしろ、キム選手にしろ同じ感想を抱いただろうと思う。

フィギュアスケート:世界選手権 女子SP

2007-03-25 | figure skathing、ice show
所用のため、家を空けていました。
さて、女子ショートプログラム。コストナー&安藤選手!ブラボウッ!!!

GPシリーズを欠場していたコストナー選手。記憶に残っているのは昨年のオリンピックシーズンオリンピック母国開催の国民からの熱い期待をプレッシャーに押しつぶされて精彩さを欠いた彼女。そしてその前のシーズンはジャンプやスピンのレベルは素晴らしいけれど、表現力はまだまだだった彼女。その彼女がこんなに素晴らしい表現力を身につけて戻ってきてくれた!!スタンディング・オーベーションをみて感極まったコストナー選手。東京のオーディエンスは素晴らしい!

そして安藤選手!私はここで彼女のことを少し失礼なくらい指摘しつづけてきた。それは不調だったオリンピックシーズンではあったけれど表現力が飛躍的に素晴らしくなっていたのに、その魅力が消えかけたように思えたからだった。全日本から数ヶ月。高ポイントのビールマンスピンは出来ないけれど、それにあまりある女性らしい表現力が戻ってきた。
私は今回、この二人を応援しよう!と決めてしまった。

そして注目のキム選手。ロクサーヌの素晴らしい表現力は昨年のコーエン選手の「黒い瞳」を彷彿とさせた。浅田選手の最大のライバルなどと煽られて心配していたけれど、ここでもスタ・オベ!リンクを離れようとした瞬間、観客に向かって大きく手を振った。きっと日本ではこんなに声援してもらえないかもしれない、と心配していたのかもしれない。

昨年の世界女王マイズナー選手は悪くないできだったけれど、観客の心を掴むことはできず。

中野選手は最初のコンビネーションジャンプでバランスを崩してしまった。スパイラルでも作戦ななのか余裕がなかったのか、いつもの手をチェンジする表現は出さなかったけれど、どうにか持ちこたえてガッツポーズ!でも、表現力や表情は今シーズンで最高のものだったと思う。

浅田選手は最初のコンビネーションでまさかの失敗。しかし、その後は持ちこたえて、1つ1つのエレメンツや表現力を丁寧に決めた。まさかの5位発進。やはり、母国開催の金メダリスト候補という重圧は諸刃の剣なのだな、と実感。

今回の大会は3-3のコンビネーションをもった選手が上位進出。しかも全員がそのジャンプの種類は違えども自信をもっているように思えた。