La douce vie

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映画「船を編む」

2014-01-30 | cinema/観劇/舞台
間違って削除してしまったので、書き直しです・・・

家族がDVDを借りてきて見ました。映画の存在は知っていたけれど、自分で借りようとは思わなかったのですが、なかなかよい作品でした。

新しい辞書を編纂することになった部署とそれを取り巻く人々の話しです。
辞書という地味で果てしないけれど、妥協を許さない仕事は次第に見ている側も心惹かれていきます。

妻の看病をするため仕事をやめる決心をした荒木は「あなたがいなくては辞書ができない」という松本先生のために、新しい人材を探す。
「右」の説明ができるその名も馬締(まじめ)君。
出版までの15年の彼らの仕事と人生を穏やかに描く。

まず、配役が素晴らしかった。「作品」を大切にしたいという意志を感じます。
辞書編纂の先生にぴったりの加藤剛、退職する小林薫、この部署で浮いているようで、実は愛着を持っているオダギリジョー。そして、主役の松田龍平。松田龍平と言えば、「ご法度」でナルシスティックな俳優というイメージ(そういう年齢の俳優にはよくある)でしたが、こんな引いた演技ができるとは。
オダギリジョーの恋人の時代背景を感じさせる池脇千鶴。松田龍平の下宿先の孫の宮崎あおい。

静かに穏やかに進んでいく話は自然と引き込まれ、こちらまで穏やかな気持ちになっていきます。