La douce vie

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「陰陽師/鉄輪」夢枕獏

2006-07-11 | book/comic
ある時、本屋さんでふと手にとった夢枕獏「陰陽師」。それまで夢枕獏氏の本は失礼ながら「私の苦手系そうな本」というイメージがあり、を手にしたことはなかったのですが、お気に入りのシリーズになりました。
時は平安時代。闇の中には鬼や魑魅魍魎が跋扈する時代。陰陽師の安倍晴明と源博雅がシャーロック・ホームズとワトソン博士のように活躍します。

この話は失った恋に耐え切れず、鬼になろうとする女の話。
夜な夜な貴船神社に丑の刻参りをする女が現れ、呪いをかけている。不気味に思った神社の者は彼女を騙すため、「願いは叶えられた」と嘘をつく。

夢枕獏氏は実にうまく「恋」というものを短い話で表現している。
人の恋は第三者やには解決などすることができない。どちらかを助ければもう一方を見捨てることになる。しかし、最後に博雅の人間味溢れる優しさでひとかけらのカタルシスを与えます。
このシリーズの中で1,2を競う好きな話です。後に物語を書ききれなかったと感じた作者は長編として「生成り姫」を書き直しますが、私はこの短編の方が少ない言葉や表現の方が完成度が高いと思います。

最近観た映画・3

2006-07-09 | cinema/観劇/舞台
ナショナル・トレジャー
・お宝ハンターベン(ニコラス・ケイジ)はアメリカ独立宣言書に秘宝の謎が隠されていることに気づくのだが、仲間割れを起こし・・・。洞窟で火をつけると酸欠になってしまうのではないかと、いつも心配してしまいます。
でも、映画自体は頭をあまり使わずに楽しく観れました。

セントラル・ステーション
代書屋の中年女性は、代書した手紙を送るフリをして家に帰って友達と読んでは破り捨てたりしている。ある日、父親宛ての代書を頼んだ母子が翌日再びやってくる。父親に会いに行く、と。しかし、帰り道、母親はバスに轢かれてしまう。
ひょんな気まぐれから少年を家に連れて帰る。少年を父親がいる地方へ運ぶバスに二人は乗るが・・・衝突しあう二人。中年女性はすぐ子供を置いていこうとするが・・・
この中年女性の性格は決してよくない。というより、体は歳をとっていっても心はなかなか成長していかないのかもしれない。子供を通して彼女が少しづつ成長しているように感じるのだ。

勝利への脱出
ドイツナチスの占領下、連合軍の捕虜達とドイツチームでサッカーの試合をすることになる。捕虜達前半戦終了直後にに脱出計画を試みるのだが、最後まで戦わせて欲しいと言い出す。
なぜか、シルベスター・スタローンからペレまで出ているこの映画。大人になると映画の作りに重箱の端をつつくようなチェックが入ってしまうものですが、子供の頃はじめてこの映画を観た時、最後のシーンを見た時は感動したものでした。

アテスウェイのマンゴーのデザート

2006-07-07 | patisserie / favarite sweets
これ、とっても美味しかったんです。夏らしいデザートですよね。
大ぶりにカットされたマンゴーとナタデココにココナッツミルクとクリームがかけられていて・・・。でも、名前が思い出せません。もうひとつ、枝豆と豆乳のブラマンジェが隣に兄弟のように並べてあったので、マンゴーとナントカのブラマンジェという名前でしょうか???

アテスウェイのオランジェリー

2006-07-05 | patisserie / favarite sweets
アテスウェイは吉祥寺の駅から離れたこじんまりとした佇まいですが、お店への客足は絶えません。
私がお店に着いたのは夕方近かった為、残念ながらあまり種類はありませんでした。
店内のショーケースでケーキと紅茶を頼んでここで喫茶をしました。
オランジェリーは夏らしいオレンジ風味の軽いホワイトチョコムースとオレンジクリームのムースです。

別格の男・中田英寿 引退表明

2006-07-04 | sports
昨年のこと、親戚の集まりでサッカー日本代表の話になった。
みんなで小笠原選手や宮本選手、中澤選手など選手達の話で盛り上がっていると、中にいたサッカー少年が一言「中田は?」と訊いてきた。
大人たちは一瞬黙ってしまうと、少年のお父さんが
中田選手はね、男の人も女の人も別格なんだって」
お父さん、その通りです。私もいつしか中田選手を批評することはやめていた。きっと、イタリアに移籍する記者会見の時にすでにイタリア語をマスターしている彼を見て、自分の仕事に対するプロフェッショナルな姿勢にイチ社会人として私は彼を批評する資格はないと感じた。

中田選手らしいと言えば中田選手らしい潔い引き際だと思う。選手を引退した後、どういう展望を持っているか知らないけれど、社会人としても成功を収めるだろうと思う。
でも、私は日本サッカー界を牽引し続けて欲しいと願います。

ベッカム選手は日韓W杯のアルゼンチン戦でその前の大会の汚名を返上しました。トッティ選手やはり日韓W杯の韓国戦での汚名を今ドイツ大会で同じヒディング監督のいるオーストラリア戦で返上しました。ロナウジーニョ選手は今ドイツ大会のフランス戦での屈辱をきっと次の大会ではらすだろう。
一流の選手はW杯での屈辱をはらす機会が必ずくる。
中田選手は知将としてその屈辱を引退後にはらすチャンスがくるのかもしれない。

今はW杯の疲れを充分にとってください。お疲れ様でした。そして、私達を世界のサッカーの舞台に連れて行ってくれて本当にありがとう。

私が心配になるどうでもいいこと。

2006-07-03 | 雑記・未分類
ときどき、遺跡などのスペシャルをみているとふと思い浮かべる事があります。

遠い未来。戦争や災害などで私達の現在の生活を理解できなくなってしまった後世のこと。
日本で東京タワーが発掘されます。
これを著名な歴史学者が「これは、宗教的モニュメントで、ここで宗教儀式が行われていたのです」と断定してしまうわけです。
さらにしばらくするとフランスでエッフェル塔が発掘されます。そうすると、巨大帝国が存在した、という証拠になってしまうわけです。それでもって、一般市民はなるほどなー、と思いながら間違った遺跡を見物しているんですね。きっと。

別に誰が傷つくわけでもないので、どうでもいいのですが。ときどき、ふとそんなことを思ってみたりします。