MILESTONES (団塊オヤジのJAZZ日記)

JAZZに関わる話題を中心に、たわい無い日常を不定期に紹介しています。

団塊オヤジのJAZZ日記・・(マイルスを聴きなおしてみる・・⑬)

2010年05月26日 | Miles Davis
さてさて、マイルスを聴きなおしてみるシリーズ第⑬弾として・・
ワウワウペダルを使用し、エレクトリック化したマイルスがファンク色を強く打ち出した迷盤・・

On The Corner/(1972) を・・

(LPジャケットの表(ON)と裏(OFF)・・ しゃれてますね)

インド系楽器までを取り入れた単調なリズムが延々続き、マイルスのワウワウ・トランペットがあるときはリズム楽器のように、あるときはボーカルのように被さっていく、マイルスの出番は少ない。
正直言って、発売当時、マイルスなら何でもOKの小生もこのアルバムにはついて行けなかった。
退屈なのである・・。 

この作品が発売された当時の批評家先生達のレビューもこれまた賛否両論で、堅物批評家A先生等はマイルスの馬鹿たれが・・等と酷評している。
一方、フリーJAZZやロックをこよなく愛し、われら団塊世代の憧れでもあった、ファンキーじいさんこと植草甚一氏のレビューを読むと、このアルバムはいつでもどこでもすぐに聴けるようにいつも自分の手元に置いておきたい程の大事なアルバムと・・大絶賛している。


(在りし日の植草甚一氏 WEB上より拝借)


(小生が今でも大事にして時々愛読している植草甚一氏の書籍)

さてさて、発売から40年近く経った現在、改めて聴いてみると、なんとも気持ちいいのだ・・。
小生が当時の植草氏の年齢に近づいてきたからもしれないし、歳を重ねて自分の感性が変化してきたからかもしれない・・。

良く聴けば今聴いても古さを感じないこともわかってきて、結局は音楽家マイルス・デイヴィスは凄いという結論に至るのである・・。



「On The Corner」を経て、超弩級ライヴ盤「アガルタ」「パンゲア」へと続いていく・・。
コメント (2)
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