MILESTONES (団塊オヤジのJAZZ日記)

JAZZに関わる話題を中心に、たわい無い日常を不定期に紹介しています。

団塊オヤジのJAZZ日記・・(マイルスを聴きなおしてみる・・⑭)

2010年05月27日 | Miles Davis
や~ぁ 聴いた〃〃 マイルスを聴きなおしてみようと、この1ヶ月間マイルスを年代別に聴きまくってきたが、ついに超弩級ライヴ ・・

Agharta(アガルタ)/(1975/2/1)  に到着しました。

Miles Davis (Tp, org)、Sonny Fortune (ss, Ts, fl)、Pete Cosey (g)、Reggie Lucas (g)、Michael Henderson (Bs)、Al Foster (Ds)、Mtume (per)

活動を休止する直前の来日時における大阪城ホール・ライブアルバムで同日の昼の部「アガルタ」と夜の部「パンゲア 」のアルバムタイトルからアガ・パン・バンドと呼ばれているらしい・・(名付親はどなたですかね・・ご存知の方は誰か教えてください!)。


(「アガルタ」「パンゲア」の2部作をライブ・レコーディングした直後のアガ・パン・バンドの面々)

既存のJAZZからの脱却を目指し、「Bitches Brew」 で一つの到達点に達したマイルスであるが、音楽界のピカソ・マイルスは後を振り返ることなく常に新しいものを模索している・・。
自身のトランペットに大胆にエレクトリック化を導入し、革新的な奏法を確立し、既存のJAZZからの完全なる脱却を目指した末の、到達点がこのアルバムに収められているのではないでしょうか。
このアルバムはフリー・インプロヴィゼーションを軸としたフリーJAZZ集団AEOC(Art Ensemble Of Chicago)を彷彿する集団即興演奏ともいえる瞬間もあり、ギターのPete Cosey も斬新でアバンギャルドなプレーを聴かせており、既存のカテゴリーにとらわれない、とても刺激的な音楽なのである。(このアルバム全編を集中して聴き通すには少々気力・体力が必要であるが・・笑)



このような超弩級ライヴ盤を残し、マイルスはこの後、病魔に冒されて6年もの間、沈黙を続けていたわけであるが、その間帝王マイルスは復活を目指して色々なメンバーを試しながらリハーサルを続けていたそうだ・・。


(‘78年3月2日のリハーサルを捉えた興味深いショット
左からラリー・コリエル、菊池雅章、T.M.スティーブンス、マイルス、ジョージ・パプリス、アル・フォスター)

いよいよ、次回からは奇跡の復活を遂げたマイルスの登場だ・・。
コメント
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