~9月27日の日記より~
今日の予定。信用金庫に行って印鑑の確認をする。他の支店で作った通帳を使ってローンの手続きをしようと思うのだが、昔と違って印鑑が通帳に押してないから、どの印鑑か分からない。それを聞きに地元の支店に。
家を出た途端、小さな雨粒が鞄にあたり、一瞬で鞄に水玉模様ができた。
手の脂などで汚れたりくすんだりするのが味、と手入れを最小限にと勧める鞄会社。
そんなこと言われたって、高い金出して買った鞄だ、薄汚れてみっともなくなるのを「味」だなんて、言って欲しくはないやね、と思うこっち側。慌てて買い物袋をかぶせ、信用金庫に行った。
地元で確認できるということで一安心。
帰り掛け、懸案事項が一つ片付いてほっとしたので、酒の肴をつくるために、とスーパーへ寄ることにした。
買い物を終えて、帰ろうとしたら、今度はちゃんとした雨粒。またもや慌てて買い物袋をかぶせる。
なんとか家までは、しのげた。
やれやれと思いながらガレージを開けようとしたら、坂を上ってくる女の人がいる。既に傘をさしている。
「もう降らないと思って出たのに、また降って来ましたね」
と声を掛けたら
「本当にねぇ」
と言いながらカブを停めた場所から、この家の持ち主、と確認したようで
「屋根が一枚、浮き上がってるんですよ。雨漏りしないかと思って」
という。
何のことかと思っていると、自分の家の二階の窓から、それが見える、と。
うちの家の屋根瓦のことらしい。
ええっと思いながら、振り返るが、ただでさえ坂道だ。家の門までだって一階分以上の高さにある。二階の屋根となると三階分以上の高さになるから、当たり前に見上げたって屋根自体、見えない。
向かいの家の駐車場まで入り込んで見上げる。辛うじて寄棟の一ヶ所の棟瓦が垂直くらいに立ち上がっているのが見えた。こりゃまずい。このままにしておけば言われる通りいずれは雨漏りがする。毎週やって来た台風で、一回目は半分浮き上がり、二回目は驚いたことに瓦が立ち上がってしまった。次の台風まであと二日。
「ありがとうございます。明日にでも登って調べてみます」
と言いながらも、一体どうやって調べたらいいんだろう。それに調べようが何をしようが、それだけじゃ瓦は元に戻らない。
ということで、雨が酷くなったのでとりあえずガレージに入って小降りになるのを待つ。
夕立みたいな降り方で、20分ほどで止んだけど、その間も雨は瓦の間から屋根土を流している筈だ。
どこかの内閣が言ってたな、「注意深く見守りたい」、みたいなこと。
見守っとったらシナ漁船は尖閣沖に入ってこんのか。
「調べる」も何も瓦は浮き上がってるんだから。登って直すしかないんだから。明日にでも、なんて言ったって、明日になれば登り易くなる、明日になったら直ってる、なんてことはないんだから。今、やれよ、今。
家に入り、まずベランダの方を見る。登るならここからだが、思った以上に庇が長く、脚立をベランダの端、ぎりぎりまで持って行っても伸ばして梯子状にしたら、ほぼ垂直になってしまう。これでは二階の屋根なんか上れない。
ふと思いついて、屋根に出て勝手口の方へ回ってみた。ここからなら上れないこともないが、屋根の傾斜の上に立て掛けて上るわけだから、梯子にした脚立の足が滑るかもしれない。
でも、他に方法がない。しなる梯子に生まれる安定に懸けるしかない。
おそるおそる上り、やっとの思いで二階の屋根に。途端に、圧力から解放された梯子の脚が滑る。
慌てて梯子を抑えなければ梯子が落下する。こちらは二階の屋根から降りられない。骨折覚悟のジャンプ一番!
・・・それだけは、いや。
外壁補修用のパテを持って来ていたので、これを多めに塗り付けて瓦を固着。
やれやれ。これで数年は大丈夫だろう。
まあ、それにしても次から次へと問題が起きる。
洗濯機のことも、どこかで書いとこう。
今日の予定。信用金庫に行って印鑑の確認をする。他の支店で作った通帳を使ってローンの手続きをしようと思うのだが、昔と違って印鑑が通帳に押してないから、どの印鑑か分からない。それを聞きに地元の支店に。
家を出た途端、小さな雨粒が鞄にあたり、一瞬で鞄に水玉模様ができた。
手の脂などで汚れたりくすんだりするのが味、と手入れを最小限にと勧める鞄会社。
そんなこと言われたって、高い金出して買った鞄だ、薄汚れてみっともなくなるのを「味」だなんて、言って欲しくはないやね、と思うこっち側。慌てて買い物袋をかぶせ、信用金庫に行った。
地元で確認できるということで一安心。
帰り掛け、懸案事項が一つ片付いてほっとしたので、酒の肴をつくるために、とスーパーへ寄ることにした。
買い物を終えて、帰ろうとしたら、今度はちゃんとした雨粒。またもや慌てて買い物袋をかぶせる。
なんとか家までは、しのげた。
やれやれと思いながらガレージを開けようとしたら、坂を上ってくる女の人がいる。既に傘をさしている。
「もう降らないと思って出たのに、また降って来ましたね」
と声を掛けたら
「本当にねぇ」
と言いながらカブを停めた場所から、この家の持ち主、と確認したようで
「屋根が一枚、浮き上がってるんですよ。雨漏りしないかと思って」
という。
何のことかと思っていると、自分の家の二階の窓から、それが見える、と。
うちの家の屋根瓦のことらしい。
ええっと思いながら、振り返るが、ただでさえ坂道だ。家の門までだって一階分以上の高さにある。二階の屋根となると三階分以上の高さになるから、当たり前に見上げたって屋根自体、見えない。
向かいの家の駐車場まで入り込んで見上げる。辛うじて寄棟の一ヶ所の棟瓦が垂直くらいに立ち上がっているのが見えた。こりゃまずい。このままにしておけば言われる通りいずれは雨漏りがする。毎週やって来た台風で、一回目は半分浮き上がり、二回目は驚いたことに瓦が立ち上がってしまった。次の台風まであと二日。
「ありがとうございます。明日にでも登って調べてみます」
と言いながらも、一体どうやって調べたらいいんだろう。それに調べようが何をしようが、それだけじゃ瓦は元に戻らない。
ということで、雨が酷くなったのでとりあえずガレージに入って小降りになるのを待つ。
夕立みたいな降り方で、20分ほどで止んだけど、その間も雨は瓦の間から屋根土を流している筈だ。
どこかの内閣が言ってたな、「注意深く見守りたい」、みたいなこと。
見守っとったらシナ漁船は尖閣沖に入ってこんのか。
「調べる」も何も瓦は浮き上がってるんだから。登って直すしかないんだから。明日にでも、なんて言ったって、明日になれば登り易くなる、明日になったら直ってる、なんてことはないんだから。今、やれよ、今。
家に入り、まずベランダの方を見る。登るならここからだが、思った以上に庇が長く、脚立をベランダの端、ぎりぎりまで持って行っても伸ばして梯子状にしたら、ほぼ垂直になってしまう。これでは二階の屋根なんか上れない。
ふと思いついて、屋根に出て勝手口の方へ回ってみた。ここからなら上れないこともないが、屋根の傾斜の上に立て掛けて上るわけだから、梯子にした脚立の足が滑るかもしれない。
でも、他に方法がない。しなる梯子に生まれる安定に懸けるしかない。
おそるおそる上り、やっとの思いで二階の屋根に。途端に、圧力から解放された梯子の脚が滑る。
慌てて梯子を抑えなければ梯子が落下する。こちらは二階の屋根から降りられない。骨折覚悟のジャンプ一番!
・・・それだけは、いや。
外壁補修用のパテを持って来ていたので、これを多めに塗り付けて瓦を固着。
やれやれ。これで数年は大丈夫だろう。
まあ、それにしても次から次へと問題が起きる。
洗濯機のことも、どこかで書いとこう。