5月5日(続き)
4日はSR。
しばらく乗ってなかったからか、それともハイオクにしているからかエンジンのかかりが悪い。
大体がいつも言ってる通りのメカ音痴、せめてガソリンくらいは、と通勤に使っている時はずっとハイオクだった。SRを買って以来ずっとそうだった。
エンジンは毎回、一度で掛かっていた。だからデコンプレバーは買った時一度引いてみただけで、以降二十数年、全く引いてない。
田舎に帰っていた八年ほどの間、こっちに置きっぱなしで、少なくとも四年間は乗っていなかった。それでも「ほぼ」毎回、エンジンは一度で掛かっていた。
年金暮らしで懐が寂しくなったから、見えを張って(?)ハイオクを入れていたのをやめ、レギュラーにした。でも、問題は特になかった。エンジンは二回も踏めばかかる。
或る時、「年金生活だからレギュラーにした」とバイク店で言ったら、「乗る回数が減れば、ハイオクの方が良いですよ」と言われる。
そこで初めて考えた。
バイクにとっては時々動かすのが一番いい。それからすればエンジンに良いガソリンを使うのは次善の策だ。毎日通勤で乗っている時はレギュラーで問題ないけど、たまにしか乗らなくなれば次善の策の出番じゃないか。
そんなことも考えたことがなかった。それで数年が過ぎた。
やっぱりそういう生活をしてきたからこの現状(行き当たりばったり、その場しのぎ、思いつきでの行動)がある。
ということで、後悔している暇はない。やり直すことは出来ないから、今後、やればいい。それだけのことだ。
そういうわけで(?)十日ぶりにエンジンを掛けようとしたら、一回目はともかく、二回目も掛からない。三回目は二回目以上に掛からない感じが足裏から伝わってきた。きっとかぶり気味になったんだ。
キーをOFFにして二回ほど空踏み。改めて掛けたら今度は掛かった。都合6回キックをしたことになるか。
後はいつもの通り、全く問題なく回っている。
キックアームしかないバイクでは、エンジンを掛けるのを「儀式」などと言ってるけど、確かにエンジンがかからなくちゃ何も始まらないから、セルモーターのスイッチを押すだけよりも、バイクに対する思い込みは(少なくとも始動時は)強いと言える。
「掛かった」という達成感と「掛かってくれた」という安堵感が冷めないうちに走り出すことも精神的には良いことなんだろう。
走り初め、タペット音が気になったが、少し暖まった辺りで数度クラッチを切ったり繋いだりしていたら静かになった。
昨晩は「山の方に行こうか、それとも海か」と迷っていた。
山の方は目的地が浮かばなかった。海の方なら、久し振りに明石大橋を見に行くのも良いかも。
早々に海の方に決める。あとはどのコースか、になる。
三木まで出て、後は175(427)号線を南下。
川崎重工の近くで左折、旧明石フェリー乗り場前から海岸線を東進。すぐ目的地の大蔵海岸に出る。
ここもまた、連休ということで人、人、人。親子で夢中になってボール遊びをやってたり、女の子同士でバトミントンやってたり、きっとあのCB750の持ち主だろうなという風体の男が 何ということもなく歩いていたり、そこら中にテントが張って(置いて?)あったり、「ゆるキャン△」でよく見るようになった組み立て式の軽量椅子にくつろいで坐っているおっさんが何人もいたり。騒々しくはないが、長閑でもない、やや陽射しの強い人工海岸。
幸い一つ空いていたベンチで、気持ちは青年の爺さんは持って行ったミニクロワッサンを二個、朝淹れたコーヒーを飲みながら食べる。
同じ道を引き返すのも、と、ついストレスになると分かっていながら万年渋滞の海岸線を走り、有馬街道を辿って帰宅。
昼過ぎに出ておよそ80キロ。3時に帰ってきた。
これはこれで満足。