本当ならこの倍の長さの文章なんですが、私の勝手で前半の英国王室に関しての記述は略します。全部と思われる場合は、検索してみてください。
女王なき英国、安倍なき日本
━━━━━━━━━━━━━━━
“シーチン”修一 2.0
(略)
昨日、安倍晋三氏の国葬が行われた。良き人々が氏の喪失を改めて惜しんだろう。安倍氏が中露を懸命に懐柔していた頃、小生は「氏の考えは甘すぎる、共産主義を分かっていない」とがっかりしたものだ。
共産主義者は悔い改めるとか、平和を求めるとか、自由民主や資本主義経済を導入するとかは絶対にない。共産党員による・共産党員のための・ 共産党員の国は、彼らの天国である。天国を捨てる人はいない。
共産主義の弱点は、資本主義経済のような激しいテクノロジー競争(イ ノベーション)がないことや、平等主義により現場の労働意欲(モラル、 モチベーション)がないために、革新的な先端技術分野でどうしても資本主義経済に負けてしまうことである。
だからこそ共産主義者は淘汰、自滅を防ぐために、本来は資本主義経済を 導入すべきなのに、自分の私利私欲を守りたいから「世界中を赤化する世界革命をしなければならない」と焦るのだ。
マルクス曰く「革命で政権を握ったらブルジョワ階級からカネと生産用具 を奪え、そして生産能力を高めよ」(「共産党宣言」)。強盗で旋盤をかっぱらうことはできるし、3交代制で生産能力を高めて製品を輸出をすることはできる。しかし、常に最新式の旋盤でなければ国際市場で勝ち抜くハイテク製品を作ることはできない。
低学歴の工員は旋盤を操作できるが最新式の旋盤を創ることはできない。改革開放以前の中共では、世界に輸出できる工業製品は玩具と爪切りなど日用品くらいしかなかった。3交代制だが、仕事は3時間分しかなかったのでおしゃべりして過ごしていた。結局、共産主義では経済競争力が伸びずに相対的に国家は弱体化し、ソ連は自壊した。
中露は自壊を避けるために世界中を「競争のない」共産主義化するしかない。安倍氏は2019年頃まで「誠意をもってアプローチし相互信頼関係を深めれば中露との問題は解決できるはずだ」という信念を持っていた。「人がいいから結果的に欺かれたのだ、甘過ぎたのだ」と小生はがっかりしたが、一番がっかりしたのは安倍氏だったろう。「俺は誠意をもってあたってきた、結局は無駄な独りよがりの努力だったのか」と臍をかんだろう。
「誠意をもって話せば分かる」式の中露&北への幻想は、今の日本では岸田総理など宏池会系の時代錯誤的お花畑の政治家や、ナンミョー池田 “財務”教徒のイカレポンチなど“自称リベラルのパープリン”だけではないか。
我々は安倍氏の無念の想い、悔しさをも引き継ぎ、インド太平洋の平穏を取り戻すために中露北との戦争に勝たなければならない。「今一度世界を洗濯致し候」、アカとの最終戦争、令和版大東亜戦争が始まっている。
わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
頂門の一針 6275号
□■■□──────────────────────────□■■□
2022(令和4年)年 9月30日(金)より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「命も要らず、名も要らず、地位も名誉も要らぬ」者でなければ、国のことなど一緒には行動できない。
でも、そんな人間が衆参両院併せて数百人もいるわけがない。ましてや、官僚まで含めるとなれば。
この最初の言は御存じの通り「南洲遺訓」の中にある西郷の言葉ですが、西郷自身が(宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」と同じで)「私自身がそうありたい」と戒めの意味を込めて言っているのは周知のとおり。
大事なのはそうやって志を立て、実行に努めることです。そして諦めないこと。
それで、自身を叱咤激励するために「政治は結果がすべてだ」と言う。決して「ほら見ろ、お前はでかいこと言って結局何もできなかったじゃないか」なんてメディアなどが言う否定的な意味ではありません。
安倍総理は長期間政権の中央にいた。けれど何か成したのか?何もできてないじゃないか。「アベ政治を許さない!」人々はそういう。
本当にそうでしょうか。種は蒔き続けてきた。結果がすべて実りになるか、それは今言えることではない。
けれど種を蒔かなければ、稔りは全く期待できない。
もう一度、転載文から。
【共産主義者は悔い改めるとか、平和を求めるとか、自由民主や資本主義 経済を導入するとかは絶対にない。共産党員による・共産党員のための・ 共産党員の国は、彼らの天国である。天国を捨てる人はいない。】