CubとSRと

ただの日記

本当は一円二円の話ではない

2022年10月02日 | 日々の暮らし
 9月15日(木)

 床に就いたとき、零時半を回っていた。
 起きられるだろうか、と少々以上に不安だったが、何とか3時過ぎに目が覚めた。血圧も130台。
 格体50歩。爪先立ち歩きは平地では少しマシになってきたような気がする。
 帰って来てからの素振りは相変わらず100回(プラス20~30回?)。

 2時くらいだったか、昨日に続き、今日もSRの排気音が聞こえてきた。
 見ると、隣家の主人が家の前の坂道を上って行く後姿が見えた。
 触発されて乗りたくなる(昨日、乗ってるけど)。が、暑過ぎる。

 4時前になって給油に出る。153円だったのが、やっぱり155円になっていた。
 いつものことだが、給油したら翌日は値下がり。
 給油しようと思って行ったら、値上がり。間が悪い。

 僅か、リッター2円ほどの変化でしかないのだが、何かいつも損した気分になる。車の場合はそんなに気にならないのだが。
 それにバイクは多くても20リットル。車は少なくとも30リットル。影響が大きいのは間違いなく車の方なのだが。

 以前、落語家の柳家小三治が同じようなことを書いていた。遠くでも一円でも安いところに行ってしまう。
 気になって、茶色に変色した本を引っ張り出してその個所を探してみた。
 こんな風に書いてあった。

 ~途中に安いガソリンスタンドがあるんです。そこはバイクだからといって差別待遇をしないし、ひいきにしているところなんですけどね。そりゃあね、三円だ五円だって、大したことはねえ、っていうけどね。たとえ一円でも何か得したような気がしてね。わざわざそこまで乗りに行くというのも、バイクの場合にはおもしろいんです。車の場合はとてもね、一円、二円を求めて、そんな遠くまで行くなんて気にはなりません。バイクに乗ったことのない人や、お金に不自由のない人に言わせりゃあ、
「何をつまらねえことをしやがって」
「バイクというのは、くだらないところに楽しみを見つけ出さなきゃならねえのか」
 なんて言う人もいるかもしれません。けどね、私だって一円、二円で困ってるわけじゃあありませんが、そういうことが不思議と楽しくなっちゃうんです、バイクって。~
   (「落語家仲間泣き笑い行状記」より)

 一円安い品物を買いにバスで遠くのスーパーまで出かける主婦のことを以前に書いたけど、結局「一円安い」は口実で、楽しさを求めて非日常の世界へ飛び込もうとする、それが目的。
 一円安いガソリンスタンドまで行くのは、「一円安いから」ではなく、それを口実にバイクに乗ることが楽しいから。
 その楽しさの先にある「一円」は値打ちが違う。
 ・・・・やっぱり、あまり賢くないのかも。

 日・月・火と台風が日本を縦断するらしいから、やっぱり明日、パンを買いに行こうか。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする