(5月15日の続き)
ゴミ当番の用が済んで、昼から出ようと思っていたのに雨。
出掛けられなかったので何をしていたか、というと「新しい学校のリーダーズ」の動画を見ていた。
このグループのことは去年だったかおととしだったかはっきりしないのだが、テレビの朝の情報番組で知った。「すごい高校生がいるもんだ」、と。
ごく普通の高校生が授業そっちのけでtiktokやってる。それが大反響を呼んで・・・みたいなことをテレビで言ってた、と思ったんだけれど、そんなこと学校が絶対に許すはずもない。バカな話だ。ちょっと考えりゃわかりそうなものだが。それくらいいい加減にテレビを見ていたというだけの話。
その辺の情報は全く覚えてないのに、彼女たちのことはとにかく鮮明に覚えていた。
学校らしい場所で、言ってみれば「女子高生の無駄づかい」。何かにつけて悪乗りして無駄にワチャワチャしている、騒ぎ倒している。
ダンスと言えばダンス。けど、やっぱり悪乗りして「踊り狂っている」、「ひたすら騒いでいる」といった方が良いような動画だった。
(その時、既に全員、高校は卒業していたと思われる。)
全員、異常者のような表情で、とにかく悪ふざけに徹した高校生が卒業前、動画投稿サイトに投稿したのが偶々ライトを浴びたんだ、と思った。
ただ、「無駄にワチャワチャしている」、「騒ぎ倒している」、「悪乗りして踊り狂っている」ようで、でも妙に印象に残っていたのは、全身全霊でバカやっているように見えて、体のキレが凄いということ。
動作そのものは「無駄にワチャワチャしている」女子校生と同じなようでも、手足の指先まで神経が届いている感じがした。ダンスのことは何も知らないが、身捌きという括りで言えば相当に練習をしなければできない類のものだと思った。普通、わちゃわちゃの延長線上にここまで来ることはないのではないか。
それが先日、偶然あの「オトナブルー」をネットで見て、その面白さにすっかり惹き付けられてしまった。白髯禿頭の爺さんがセーラー服着てアイドルの推し活動してるんだ、七十近い爺さんが二十歳そこそこのパフォーマンス集団に興味を持ったって不思議ではない。
何でも個々に小学生の頃からダンスを習い、グループ結成からでも既に8年だそうで、出身地もバラバラ、中学の一年か二年の時から一緒にやってきているというんだから、成程そういうことかと妙に納得してしまう。
「個性と自由ではみ出していく」ことを仕掛けたのはどんな奴なんだろう、という興味も、別にある。