膨満感がある。いや、膨満感じゃない、何かおかしい。
この数日、緩んだ腹筋を何とか締めようとして腹斜筋を使うようにしてきた。
と言って、別に大層なことではない。横向きに寝て、肘と足首を支えにして体を浮かしてみる。それを30秒だけ続けてみる。一日、たったの一回。
もしかしてこいつが原因なのではないか。
以前にネットで見て「何それ。できるだろう、そんなこと」と思ってやってみた。予想通り、どうってことはなかった。上体起こしの腹筋を「そんなこと簡単だ」と数回やって安心するのと一緒だ。
けど、上体起こしの腹筋自体は簡単でも、それを数十回、数百回続ける、となると「そりゃあ大変だろう」と思い始め、毎日やる、となれば一気に絶望感が増すというかハードルが爆上がり(?)。
かと言って「毎日数回」しかやらないと、「手応えないな。こんなんじゃダメだろ」と回数を増やそうとする。で、容量ギリギリまでこき使う。こきつかって「超回復」を期待する。
案の定、精神的にバッテリー切れを起こす。つまり(続かなくて)やめてしまう。
短時間、或いは少ない回数でも、役に立たないように見えることでも、毎日、或いは長時間続けていれば、無駄ばかりでなかなか効果は出ないように見えても必ずそれに見合った以上の結果が出る。
トレーニングの内にも入らない、起き掛けのストレッチもどきの30+30+60秒。左右の腹斜筋を意識してみて、最後に両肘と爪先の付け根で腹筋の意識を60秒。
これが腹斜筋の緩みを抑え、胴全体に力を入れさせることになるだろう、とここ数日、それだけのことは、していた。
けれど、歳を取ると筋肉の疲れも出てくるのに時間がかかる。若ければ翌日に出てくる筋肉痛が、翌々日どころか三日も四日も経って出てきて、その頃には「何で痛いのかさっぱり分からない」なんてことも。
原因は、気づかず思った以上に腹斜筋を使っていたことによるただの筋肉痛、だったのではないか。
今、「膨満感もどき」はすっかり影をひそめてしまったから、推論は間違ってないみたいだ。