宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

秋まき直播たまねぎの栽培実証が行われました

2021年09月22日 16時47分59秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 山元町の株式会社やまもとファームみらい野では,大規模に露地・施設野菜を栽培しています。特にたまねぎは15ha以上栽培しており,主要品目になっています。

 現在たまねぎ栽培は,ほとんどが移植栽培で行われており,育苗期間が長く,育苗本数も24000本/10a程度と多いため,多くの育苗時間と資材費がかかることが課題となっています。この課題を解決するため,やまもとファームみらい野では,昨年度から試験的にたまねぎの直播栽培に取り組んでいます。9月14日に畝立て,直下施肥,溝底播種を同時にできる作業機を農研機構から借りうけて播種作業が行われました。作業は,一畝当たり(長さ100m)10分前後で進み,スムーズに作業ができていました。今回播種したたまねぎは,来年の6月ころに収穫される予定です。

 普及センターでは,関係機関と連携し,たまねぎの直播栽培技術の確立に向けて支援を行ってまいります。

作業の様子

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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登米産いちごの早期安定出荷に向けて花芽の検鏡を行いました

2021年09月22日 15時55分34秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

登米地域のいちごでは,「もういっこ」や「とちおとめ」などの品種を中心に,ビニールハウス等の施設で冬から春にかけて出荷される促成栽培が行われています。促成栽培では,通常花が咲かない11月頃から花を咲かせるため,光や温度,肥料成分等をコントロールして開花を促します。この技術の重要なポイントは,定植前の苗に将来の花となる「花芽」がしっかりとできていることです。花芽ができていない苗を定植してしまうと開花が遅れてしまうため,定植する苗の一部をサンプルとして選び,花芽の出来具合を確認する検鏡(けんきょう)と呼ばれる調査を行います。いちごの花芽は非常に小さく,肉眼では見えないため,実体顕微鏡を用いて花芽の状態を確認し,花芽ができている苗をほ場に定植します。

登米農業改良普及センターでは, 8月下旬から9月中旬にかけて,JAみやぎ登米の担当職員と共に,管内生産者の苗の検鏡を実施しました。今年の夏は高温時期や曇天が続く時期があるなど,いちごの苗にとって厳しい天候となりましたが,生産者の丁寧な管理により,充実した苗が確保できていました。今期のおいしい登米産いちごの出荷が期待されます。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522 


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