12月9日(月)に「栗原ふぁーみんぐ女子会2019」を開催しました。この会は,栗原市内の女性農業者の地域・世代を超えた交流を促し,同業の顔なじみを増やすことで営農や地域活動に対する意欲の増進を図ることを目的としています。今回はその一環として,この花さくや姫プラザ(栗原市志波姫)で料理講習会を実施しました。当日は20代から60代まで12人が参加しました。
講師には,インド出身で宮城県農業大学校を卒業後,遠田郡美里町で2013年に就農した「あーりあわらと農園」のブシャン アケボノ氏をお呼びしました。ブシャン氏は,自身が栽培した野菜類を直接販売またはレトルトカレーへ加工している他,父と兄がそれぞれ経営するインドカレー店へも出荷しており,出張料理講習等の講師としても活躍されています。
今回のメニューは「ヒヨコ豆と野菜のインドカレー」,「クミンライス」,「ドレッシングから作るサラダ」で,参加者は講師の説明に熱心に聞き入り,知識を吸収していました。中には初対面同士の方もおりましたが,共同作業や試食を通じて地域・世代を越えた交流が行われていました。参加者からは,「また参加したい」,「似た立場の女性と交流できて嬉しい」といった感想が聞かれました。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-5795・6144
令和元年12月10日(火)に,登米地区農村生活研究グループ連絡協議会生活改善実践交流交歓会を開催しました。
近年,葬祭会館の利用が多くなり,自らつくることが少なくなった精進料理について,忘れないようにという思いも込めて「登米地域の精進料理」の調理実習を行いました。
講師には,精進料理の会員を講師に,「さんこや」「くるみふかし」「てんぷら」「寒天」をつくりました。
グループ員15人の参加があり,一テーブル,一料理で進め,参加者からは調理における工夫やポイントなど参考になったとの意見があり,最後には皆で美味しく頂きました。
「今後も精進料理の講習を受けたい」との声もあったため,継続して支援していきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522
令和元年11月19日,事例に学ぶ「現場力」向上研修と題して,各法人の労務管理や人材育成の取組をあらためて見直し,より良い取組とすることを目的に研修会を開催しました。当日は,管内の平成23年以降に設立した園芸関係法人の他,関係機関担当の参加がありました。
講演では,株式会社東馬場農園代表取締役及び労務管理担当者から,「安定生産を実現するための労務管理・人材育成の取組」と題して,自社農園における労務管理や人材育成の取組の他,課題解決に向けた方向性について講演を頂きました。また,管内の事例として,株式会社イグナルファーム代表取締役から「我が社における人材育成フロー」と題して,人材育成の考え方や育成のための取組方向などについて話題提供を頂きました。さらに,本県試験研究機関からも関連する研究成果や研究中の課題について情報提供がありました。
意見交換では,「社員・パートのモチベーション向上のための留意点は?」や,「客観的なデータ取得・活用は?」などについて意見交換が行われ,(株)東馬場農園代表取締役からは,「社員のモチベーション向上は能力と仕事のマッチングをしてあげることが大切で,また,客観的なデータは基準として必要。」との助言などがありました。参加者からは,「客観的なデータを活かし,評価や工夫を行っていきたい。」などの声がありました。今後とも,普及センターとしても関係機関と連携し,改善を進める園芸法人を支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999
令和元年12月9日に,パソコン簿記勉強会を開催し,新規就農者等7人が参加しました。
11月1日の「パソコン簿記集合研修会」では農業簿記ソフトの使用方法について学びましたが,今回は個別に合わせた初期設定や取引の入力方法について,普及センター職員に相談しながら入力しました。最初は操作に苦労していましたが,確認しながら作業を行うことで少しずつ慣れたようでした。勉強会は3月の確定申告に向け棚卸や決算処理など毎月1回程度開催する予定です。
普及センターでは今後も個別支援を継続し,新規就農者等の経営管理支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522
金成末野水稲採種組合は12月4日に大崎市鳴子地区のホテルを会場に,採種技術の向上を目的として研修会及び反省会を開催しました。普及センターから本年度の気象・生育経過と種子審査の総括について説明を行い,JA農産物検査部門の担当者から本年産水稲の品質・被害粒の状況について報告を受けました。本年は7月中旬の低温や8月上旬の異常高温など気象変動が激しい年となり,気が休まらない時期が続きましたが,生産物は全量正種子となり計画対比101%を達成しました。
当組合は,優良種子の生産に長年取り組んでおり,本年で58年目を迎えました。毎年,自主的な苗審査のほか,組織的にほ場審査に対応し,地域の女性等の力を活用しながら共同で刈取・乾燥・調製を行うなど,意欲的に種子生産に取り組んでいます。
研修会後の反省会では,組合員同士で本年の苦労話などに花を咲かせたり,来年への抱負を語り合いました。
<連絡先> 宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-5795・6144
令和元年12月17日に大崎4Hクラブ農村教育青年会議が開催されました。
プロジェクト発表の部では手島輝氏が「茎ブロッコリーの増収を目指す」,三浦善幸氏が「休耕田を活用し地域雇用と向き合うために」,笠原怜氏が「事業計画を作ろう」との題名で経営改善のために取組んだ内容を発表しました。また,農村青年の主張部門では佐々木寿記氏が「今までとこれから」,齊藤彰人氏が「15年」との題で農業にかける熱い想いを発表しました。
審査の結果,プロジェクト発表部門は三浦氏が,農村青年の主張部門は齊藤氏が最優秀賞に選ばれました。審査員からは「素晴らしい取組みなので今後にも期待する」,「農業者が減少する中でこのつながりを大事にしてほしい」と激励の言葉をいただき,今後4Hクラブ活動を通じたより一層の経営力向上が期待されます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727
FAX:0229-23-0910
令和元年12月10日に登米合同庁舎で,「土地利用型園芸を取り入れた農業経営」をテーマに研修会が開催されました。
研修会では,水稲や麦に露地野菜(キャベツ,はくさい等)を組み入れ,133ha大規模経営を展開をされている茨城県古河市の有限会社倉持農園サービスの倉持栄二氏を講師に,その取組について学びました。また,事例として,キャベツ等の露地野菜に取り組む株式会社櫻井農場の代表取締役櫻井利光氏とばれいしょの契約栽培に取り組む佐藤瑛彦氏にお話をいただきました。
倉持氏からは“休暇が取れる農業経営にしたい”と考えたことを契機に,土地利用型園芸作物の導入と契約栽培,水稲の省力技術,雇用・労務管理の改善等の取組を進め,働きやすい会社づくりを実現した経緯を紹介いただきました。会場からは契約栽培や労務管理などについて多くの質疑応答がなされ,有意義な研修会となりました。
普及センターでは土地利用型園芸作物の導入に向けた取組を支援します。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522
「東北酒218号」は,古川農業試験場で育成中の酒造好適米系統で,既存の酒造好適米「蔵の華」と比べて大粒で,心白発現率が高く,「蔵の華」で醸造した淡麗ですっきりとした味わいの酒とは全く違うタイプの酒ができると酒蔵から期待されています。 松山町酒米研究会(会員30名)では,平成29年度から宮城県の奨励品種への採用に向けて「東北酒218号」の現地栽培試験を実施しており,令和元年については,生産者8名,7haで試験栽培を行っています。9月17日(火)に,県酒造組合に加盟する酒蔵から約40名が参加して現地見学会が開催されました。現地見学会は8月5日(月)に続いて2回目となり,いずれも県酒造組合からの強い要望を受けて開催されました。 はじめに,株式会社一ノ蔵本社にて,県産業技術総合センターから酒造特性について説明があり,参加した酒蔵の担当者は熱心に耳を傾けていました。 昨年度実際に試験醸造を行った酒蔵の担当者は,「「蔵の華」とは違った柔らかい味わいの酒ができ,酒造好適米として大変良い感触で,ぜひ使っていきたい。」と話しており,酒造りの現場からの期待の高さが窺えました。 つづいて,酒米研究会会員の試験栽培ほ場で見学会を行いました。ほ場では,酒蔵の担当者が「蔵の華」と稲の姿や穂の実り具合などを比較したり,生産者に質問をするなど盛んに交流を深めていました。 「東北酒218号」は,収穫,精米された後,県内の希望する酒蔵で試験醸造を行い,2月に開催される酒造組合の初蔵出しイベントで各酒蔵から評価をいただく予定です。 松山町酒米研究会では,「蔵の華」に変わる待望の酒造好適米として将来に大きな期待を寄せています。 普及センターでは,生産,実需両面から大きな期待が寄せられている「東北酒218号」の推進に向け,支援を行っていきます。
<問い合わせ先> 美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225
11月21日(木)に美里町の南郷地域で,JAみどりの糸ミツバ部会が主催の「糸ミツバ現地検討会」が開催されました。糸ミツバを土耕で栽培している産地は減少しており,県内でも珍しい土耕糸ミツバの産地です。部会員は現在6名で,高齢化による労力不足や,ハウス内の環境による生育障害,低温多湿条件で発生する菌核病などの病害が課題となっています。 当日は各生産者のほ場を巡回して,糸ミツバの生育状況を確認した後,参加者全員で意見交換を行いました。また,普及センターより,冬場の栽培管理と病害防除について講義を行いました。互いに助言し合う様子も見られ,有意義な検討会となりました。
普及センターでは,今後も糸ミツバの安定生産のために継続して支援していきます。
<問い合わせ先> 美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225
令和元年12月11日(水)に,JA新みやぎ栗っこ志波姫支店でズッキーニ部会の実績検討会が開催されました。当検討会には,生産者26人とJA新みやぎ栗っこ園芸センター,普及センターから3名の合計29名が参加しました。
検討会では,普及センターより,今年度の出荷販売実績,今年度の作付事例,高温対策展示ほの実績,今年度のPR活動について説明しました。
そのうち出荷販売実績は,10月までの実績で出荷量,販売額とも過去最高になりました。また,作付事例については,新規作付者が10a換算で200万円以上販売した事例等,4事例を紹介しました。さらに,大手食品メーカーと連携した量販店での販売やTVでの産地紹介等,関係機関が一丸となったPRについても説明し,生産者のモチベーション向上を図りました。
その後,地域に適した品種や栽培方法,産地として生き残るための出荷規格の徹底等について参加者間で活発に意見交換が行われました。
生産者自身の作付増加や近隣の生産者への作付誘導を行い,目標とする販売額1億円に向け,さらなる生産拡大に取り組みます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144