落語のネタ元は?「長屋の花見」は、流石に江戸小話の類い。「寿限無」は?お坊様から知恵を借りる?「こんにゃく問答」に限らず、お坊様の登場が多い。大陸からの知識の流れとして、運んできた、遣唐使+お坊様の存在は大きい。初代円楽の「二十四孝」も、元ネタは「史記」の「列伝」を基にしたと言う話すら有る。中華の歴史は文字で残すこと?孔子の残した「春秋」当りから増えていることは間違いなく、国として纏まる度に、一時代前の国の滅びた訳を書き、自分達の国の正統性を作り上げるのが習わしとなった。ある意味、噓の上塗り、塗り替えの歴史?嘘の付き方も巧みになるという物。
・実は、「二番煎じ」?いや「饅頭怖い」という小話の元ネタだった。明の時代のことを清代に書き残した?だったかな?「儒林外史」(史記の中には、儒林列伝という項目が存在する)意味としては、学生達のお遊び話?と言う意味かな?の中に見つけることが出来た。「今度はお茶が欲しいな」の言葉も既に書かれている。お話を作った者達は、ネタを拾うと言う意味でも、よく勉強をしている。雑学多識である。大学で、お前が一番と言われたのも、学問で無く、こればかり。終いに、弟子の様な後輩が、ネタ本ばかり積んであったのを見たとき、僕の仲間は、揃って笑ったものだ。僕の仲間達は、元のネタの本物に出会ってきた者達だからだ。僕の雑学仲間は、みなその類い。後輩が、話しを紹介しようとすると、その裏の裏まで説明してあげる様になる。その後輩は僕たちの前に出てくるのを嫌がるようになった。可哀想なことをした。其れを思い返すと、今の雑学多識人達の底の浅いこと、浅いこと。意味も無くネタ本が多い。
・彼女と末広へ行ったとき、二人とも風邪を引きマスク。笑いたくとも笑えない。遅れて入ったので、一番前の真ん中の席。舞台の作りも知っているので、控えから、こちらを見ているのが見える。二つ目くらいだろか、クスリともしない僕たち(風邪で笑えないだけ)を見て、悔しそうにしている。昔の菊三(現、菊翁)の様だ。力が入るが、笑いは来ない。最後の真打ちが出た。この時は二人とも涙まで出て笑った。本物は凄い。