モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

フィンランド戦雑感

2006-02-19 | サッカー
 なんてバランスの悪いチームなんでしょう。パサーばかりでドリブラーが不在。なんとも不満の残る試合でした。強化試合なわけですから、内容が良くなければ意味がないわけで…。
 日本はフィジカルで勝てないのですから、速い展開と意外性のあるプレーが必須のはず。予定調和のパス回しではフィンランド程度の相手さえくずすことができないんですね。
 タレントに頼るジーコ・ジャパンでは、中田、中村、松井のような選手が不在だと、とたんに凡庸なチームに変貌してしまいますね。

 女優の加賀まり子さんは、実は大のサッカー好き。いい芝居とジャズとサッカーは、共通するものがあると言っています。まさにその通り。あうんの呼吸、三次元空間と時間軸を一瞬に読みとるような先見性、見る人さえ裏切る素晴らしい創造性。ゴールというインプロビゼーションへ向かう速度と緊張と高揚、そしてゴールの歓喜。それこそがサッカーの醍醐味であるはず。
昨夜のサッカーは、残念ながらお金を払って見る価値のあるものではありませんでした。

 小笠原のロングシュートは素晴らしいものでしたが、それならば前半16分の絶好機に、前が開いていたにもかかわらず凡庸なセンタリングを選んだのは解せない。あそこで、やはり中村との距離が開いてしまうわけです。彼にはぜひ1人で局面を打開する勇気をもって欲しいものです。
 久保と小野は、完全復調したら、面白いチームになるでしょう。

 ところで写真のビールは、イングランドはヤングのオールドニックというアルコール度数7.2パーセントのダークエールです。良く知りませんが、火の中で上目遣いの悪魔が見上げるものは何? まあギネス級の旨さで美味しかったのですが、試合と同じように、ほろ苦い味でした。
コメント
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