いつもとは違うコースで本格的なきのこ狩りへ。山の感じは、例年より10日から2週間は遅れているでしょうか。今回は完全に月の輪熊の棲息地です。親戚のものも、遭遇しています。全員熊鈴をつけて、笛を持っての入山です。青く怪しく咲く花は、猛毒のヤマトリカブトです。
お目当ては、信州では時候坊、ジコボウと呼ばれるハナイグチ。主に唐松林に出るきのこですが、その強烈なぬめりと独特な風味は、信州では一二を争う人気のきのこです。一本見つかると、たいてい輪菌となって何本も見つかることが多いのも人気の秘密でしょうか。イグチ科のキノコは、猛毒のものはないのですが、ドクヤマドリは気を付けなければなりません。また、間違ってニガイグチが入っていると、煮もの全体が苦くなって台無しになります。
今回は、5人で5時間かけて405本採れました。食べ方ですが、最も一般的なのは、湯がいて信州の青大根(どこを切っても緑色の生食用中国大根)の摺りおろしたものと和えて出汁醤油でいただくもの。次にぶちこみうどん。甲州のほうとうに相当するものです。そして、保存用に塩漬け、さらに今回は、出汁と味醂、酒で煮込んで瓶詰めも作りました。翌日の昼食には、ハナイグチのチーズパスタを作りました。生ポルチーニに勝るとも劣らない味といえるでしょう。レシピは、いずれMORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)でアップします。さて、ジコボウは終わり、しばらく端境期。次のきのこの発生まで少しお休みです。
今回のきのこ狩りは、モリモリキッズでいずれアップします。珍しいスッポンタケの幼菌を発見。その断面写真も載せます。