今秋二度目のきのこ狩りです。前回同様、月の輪熊、猪、ニホンカモシカ、マムシ、オオスズメバチの棲息地へ。今回もヤブ蚊の襲撃に遭いましたが、それ以上に色々な生き物たちが歓迎してくれました。まず、イタチでしょうか、頭を食われたヤマネズミ(ホンドヒメネズミ)。続いて蟻にたかられるヤマネズミの亡骸。日光浴中のジムグリ。威嚇するオオスズメバチ。倒木の上を駆け抜けたシマリス。極めつけは陣場平の草原を猛スピードで駆け抜けたニホンカモシカでした。
ここ数日は雨が少なかったので大きな収穫は期待できなかったのですが、前回蜂に襲われたときに投げ捨ててきた鎌の回収命令が父から出ていたので、きのこ狩りとなりました。無くした鎌は桑鎌といい、普通の鎌より刃が厚く、2センチぐらいの木や枝なら楽に切断できるもので、普通には売られていない貴重なものなのです。無くしたポイントはサクラシメジのポイントでもあるので見当はつきますが、油断すると滑り落ちてしまう相当の急斜面です。
なんとか鎌を探し当てて、前回採らないでおいて成長したサクラシメジを20本ほど採取。お目当てのウラベニホテイシメジ探しとなりました。イッポンシメジ科で、一本だけで生えていることも多いのでイッポンシメジとかイッポンカンコウなどとも呼ばれます。ただし、本来のイッポンシメジは毒キノコです。また、似ているクサウラベニタケは、よく間違われるキノコで、最も中毒例の多いキノコのひとつでもあり注意が必要です。
ところが、そのお目当てがないんです。やっと見つけても老菌だったり、(なにも敬老の日だからというわけではないでしょうが)幼菌でもカビが生えてしまっていたりで、良い状態のものが見つかりません。それでも数本をゲット。そして極めつけは、80歳の母が見つけた白樺の倒木上のウスヒラタケの株。なかなか良い状態でした。午前中いっぱいを使ってきのこ狩りは終了。ノコンギクやマツヨイグサなど秋の花を愛でながら帰路に就きました。明日あたりから雨が続きそうです。信州の山はいよいよ本格的なキノコシーズンに突入です。
今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズの天城山をご覧ください。
それを知っているから、自然に対しても謙虚になりますね。
くれぐれも、蜂とヤマカガシに気を付けてください。
豊かな山だなとは思うけれど、タケニグサ、ヨウシュヤマゴボウ、アレチウリなど外来植物も増えて環境が変わってきたね。温暖化の影響もありそう。オオスズメバチは、二カ所で見たけど、姿勢を低くして静かに通過して難を逃れた。刺されたら死ぬこともあるので最新の注意が必要だね。ニホンカモシカは、大きくて迫力があった。