PC作業に何日も縛られた後で急に山仕事をしたらぎっくり背中になってしまいました。痛みが治まるまで絶対安静にしていないとなりません。というわけでフィールドワークもできないので、たまにはジャズのことでも書いてみようかと思います。以前書いたと思うのですが、学生時代はジャズ漬けの毎日でした。別にジャズ風味の漬け物を漬けるバイトをしていたわけではないのですが、たくさんアルバイトもしました。多い時は、プレイボーイの寝具デザインのバイト、イベント屋のバイト(社員運動会・歌謡ショー)、ジャズ喫茶のバイト、なにかもうひとつと計四つのバイトと学業が重なって倒れたことがありました。
なにに使ったかというと、まず当時ブームだったオーディオ。私はラックスマンのアンプが欲しくてしゃかりきになって働きました。スピーカーは、安アパートでは大音量で聴けないのでスタックスのコンデンサー型高級ヘッドフォンを買いました。当時ジャズのLPは学生の身分には不相応なほど高く、バイトをしないととても買えるものではありませんでした。そして映画青年でもあったので、これも二番館、三番館専門とはいえかなりの出費。彼女とデートとなれば、学生とはいえたまにはおごらなければいけません。体が三つぐらいあればいいなといつも思いました。
そのジャズ喫茶のバイトですが、今ではノーベル賞候補にまでなった某作家のジャズ喫茶「Peter Cat」です。交代制でたいてい夜のカウンターの中をやりましたが、時には昼の授業がないときなどは、バイトの女の子と店をまかされて二人でやることもありました。MH氏がいるときはかけられないキースのケルンコンサートなんかを内緒でかけたりしていましたね。店には学生や美大生、音大生、大学関係者の他、マスコミや業界の人も多く、ライブ演奏もしていたのでジャズメンの出入りも多くありました。学生運動は既にかなり下火でしたが、それでも近所のそれ系の書店には公安が立ち入ったり、学園祭も不穏な空気が流れたこともありました。そんなときも、こんなときも、いつも流れていたのがジャズでした。
CDになってから、なんていうかLPのような有難味がなくなりましたね。さらにMP3になってからは音質の悪い音楽を聴くのが当たり前みたいな風になってしまって・・・。確かにプチプチプチとかザーッという雑音はなくなったのですが、一緒にその周りについていたシニフィエ(signifié)の全てが消えてしまったような気がしたのは私だけでしょうか。ジャズ喫茶のアルテックやJBLのスピーカーからは、音だけではなく夢や哀しみや憧憬、青春の苦悩などありとあらゆるものが低周波とともに溢れ出ていたような気がします。
ところがインターネットの時代になって、昔は到底観る事ができなかった往年のジャズメンの演奏や歌をいつでも好きな時に鑑賞することが可能になりました。これは有難いことです。といっても懐メロばかり聴いているわけでもないのです。たとえばこんなのを・・・。
チャーリー・パーカーの再来といわれる彼女ですが、女性らしいふくよかさというか、優しさというか、オリジナリティのあるサウンドです。
「ウィスキーがお好きでしょ」は、石川さゆりが定番で好きですが、ジャズバージョンもいいです。
夏はラテン・ジャズがいいですね。
やはり御大はいいですね。演奏は焼けこげそうなほど暑い夏です。いまでもミトコンドリアなんでしょうね。粘菌ブルースなんて作ってもらえないでしょうか。
SUMMER TIME 坂田明 With 渡辺香津美
坂田明といえば、やはりこの方・・・。決してピアノを壊す(燃やす)のが趣味な人ではありません。暑気払いの熱いセッションです。。
Yosuke Yamashita Trio:"GUGAN"
霞ヶ関のイイノホール(閉館)で行われたマンフレット・ショーフ楽団とのセッションは、忘れる事ができないコンサートでした。少し前の席に故殿山泰司氏が座っていて、楽しそうに聴いていたのを思い出します。
次回は、猛暑にちなんで「SUMMER TIME」でまとめてみようと思います。ジャニスとかね。
◉村上春樹さんの国分寺のジャズ喫茶「ピーター・キャット」を中心に綴ったブログ『国分寺・国立70sグラフィティ』もご覧ください。
なにに使ったかというと、まず当時ブームだったオーディオ。私はラックスマンのアンプが欲しくてしゃかりきになって働きました。スピーカーは、安アパートでは大音量で聴けないのでスタックスのコンデンサー型高級ヘッドフォンを買いました。当時ジャズのLPは学生の身分には不相応なほど高く、バイトをしないととても買えるものではありませんでした。そして映画青年でもあったので、これも二番館、三番館専門とはいえかなりの出費。彼女とデートとなれば、学生とはいえたまにはおごらなければいけません。体が三つぐらいあればいいなといつも思いました。
そのジャズ喫茶のバイトですが、今ではノーベル賞候補にまでなった某作家のジャズ喫茶「Peter Cat」です。交代制でたいてい夜のカウンターの中をやりましたが、時には昼の授業がないときなどは、バイトの女の子と店をまかされて二人でやることもありました。MH氏がいるときはかけられないキースのケルンコンサートなんかを内緒でかけたりしていましたね。店には学生や美大生、音大生、大学関係者の他、マスコミや業界の人も多く、ライブ演奏もしていたのでジャズメンの出入りも多くありました。学生運動は既にかなり下火でしたが、それでも近所のそれ系の書店には公安が立ち入ったり、学園祭も不穏な空気が流れたこともありました。そんなときも、こんなときも、いつも流れていたのがジャズでした。
CDになってから、なんていうかLPのような有難味がなくなりましたね。さらにMP3になってからは音質の悪い音楽を聴くのが当たり前みたいな風になってしまって・・・。確かにプチプチプチとかザーッという雑音はなくなったのですが、一緒にその周りについていたシニフィエ(signifié)の全てが消えてしまったような気がしたのは私だけでしょうか。ジャズ喫茶のアルテックやJBLのスピーカーからは、音だけではなく夢や哀しみや憧憬、青春の苦悩などありとあらゆるものが低周波とともに溢れ出ていたような気がします。
ところがインターネットの時代になって、昔は到底観る事ができなかった往年のジャズメンの演奏や歌をいつでも好きな時に鑑賞することが可能になりました。これは有難いことです。といっても懐メロばかり聴いているわけでもないのです。たとえばこんなのを・・・。
チャーリー・パーカーの再来といわれる彼女ですが、女性らしいふくよかさというか、優しさというか、オリジナリティのあるサウンドです。
「ウィスキーがお好きでしょ」は、石川さゆりが定番で好きですが、ジャズバージョンもいいです。
夏はラテン・ジャズがいいですね。
やはり御大はいいですね。演奏は焼けこげそうなほど暑い夏です。いまでもミトコンドリアなんでしょうね。粘菌ブルースなんて作ってもらえないでしょうか。
SUMMER TIME 坂田明 With 渡辺香津美
坂田明といえば、やはりこの方・・・。決してピアノを壊す(燃やす)のが趣味な人ではありません。暑気払いの熱いセッションです。。
Yosuke Yamashita Trio:"GUGAN"
霞ヶ関のイイノホール(閉館)で行われたマンフレット・ショーフ楽団とのセッションは、忘れる事ができないコンサートでした。少し前の席に故殿山泰司氏が座っていて、楽しそうに聴いていたのを思い出します。
次回は、猛暑にちなんで「SUMMER TIME」でまとめてみようと思います。ジャニスとかね。
◉村上春樹さんの国分寺のジャズ喫茶「ピーター・キャット」を中心に綴ったブログ『国分寺・国立70sグラフィティ』もご覧ください。
フィールドワークといえば市川健夫も80才になっちゃったですね~ 今、週刊長野で連載中。 高時の時の人文地理の担任教師。歴史か地理の選択で地理をとったので歴史にうといです。
信濃美術館へ原田泰治展を見にいきましたが細かく描いているのですね。デザイナーなんですね。わたしと同じ古代稀な歳なんですね。
編集関係のアートディレクターを長い事やっていました。今は写真、売文、デザイン、企画なんでも屋です。人様を調理するのが仕事でしたが、今は調理される側にまわりつつあります。
保科から綿内山新田から須坂八町へ行く2つの峠の名前が馬背峠というのですね。
山新田から太郎山へ行くのにどっちへ行くのか間違えてしまいます。
昔3人で福島県の山へ仕事に行って宿へ帰るのに一人は尾根のまわりにそって時間かけて帰ったが、われわれ二人は航空写真を見て伐開してある歩きよい所を探して尾根を越えて早くに宿へ帰りました。