用事を済ませて妻女山へ。前日はキノコ狩りをする気もなく温泉へ行く途中でジャージでキノコ狩りしてしまったので大量の引っ付き虫に好かれてしまいました。今日は完全武装で。妻女山の駐車場へ行くと既に4台の車が。天気もいいので鞍骨山へ向かったのでしょうか。まとまった雨がないので、地面から出るキノコは皆無です。
眼下に上信越自動車道と松代パーキングエリア。上りと下りは歩いて行き来ができます。また国道403号からも利用できます。とろろご飯とか鬼かけ蕎麦とかリーズナブルで美味しい郷土料理がいただけます。雨が降っていないので千曲川の青が鮮やかです。
数年ぶりに急斜面の獣道を歩いてみました。実はこのずっと上に林道があるのですが、それができる前は、ここが山道だったのです。しかし、人が歩かなくなると道は崩れ消滅します。現在はニホンカモシカが歩くだけ。途中に何箇所か糞場がありました。気を抜くと滑落必至な獣道です。体幹が鍛えられます。しかし、山はカラカラでキノコはなし。
ダンコウバイの鮮やかな黄葉。Sさんに邂逅。80過ぎなんですが、山登りを欠かしません。妻女山里山デザイン・プロジェクトの活動のお手伝いもしてくれます。
彼と別れて下っていくと右下の斜面に大きなキノコを発見。なんだろう?と下りてみました。最初はシロシメジかと思いました。しかし、採取して傘の裏を見ると、なんと森の貴婦人ムラサキシメジ(紫占地)。乾燥しているので白っぽくなってしまったのです。水に浸すと鮮やかな紫色になります。二つ採れました。美味しいだけでなく、カリウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムなどが含まれる栄養食品です。
フランスでは、ピエ・ブルーといって高級キノコ。和風はもちろんバターやクリームとも相性のいい非常に美味しいキノコです。亡き父は、匂い松茸味しめじと言ってなといい、ムラサキシメジの吸い物が何より大好きでした。油味噌と和えておやきも美味です。今回は煮込みうどんにします。
前日行ったムキタケとヒラタケの倒木へ藪を越えて向かいました。採らずに残してきた小さなムキタケです。
採りたくなりますが我慢です。山はカラカラでキノコ狩りの人はいませんし、ここは藪のはるか奥なので、私以外は入らない場所です。
ヒラタケもあります。雨が降らないとなかなか大きくなりませんが、朝に霧に包まれるのでその水分が命の源です。
大きなヒラタケは、傘の裏に白いブツブツができます。ナミトモナガキノコバエが運ぶ線虫の一種によって生じるもので中に見えないほど小さな線虫がいますが、食べるのに問題はありません。いやなら爪でしごけば簡単に取れます。
今回の収穫。手前の二つがムラサキシメジです。ムラサキシメジやシモフリシメジ、天然のエノキタケはこれからが里山ではシーズンですが。まとまった雨が降らないと出ません。ムラサキシメジはこれから道の駅で買えるかもしれません。選び方は、茶色の部分がないもの。そこは枯れ葉が張り付いていたところで、枯れ葉の香りが付いています。それがいいと言う人もいます。お好きな方を。紫色が鮮やかなものがいいですね。
山歩きに疲れて、休憩のためにログハウスへ。今は亡き山仲間の友人Kさんが植えたイロハモミジが紅葉していました。この山を愛した彼を偲びながらのティータイム。蜂蜜を入れたチャイが最近のお気に入り。
妻女山里山デザイン・プロジェクトで保護活動をしている貝母の群生地がある陣場平の入り口。オニグルミと信濃柿(豆柿)の木があります。
下って松代藩が建立した妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀っています。瓦には六文銭が。現在はここが妻女山と呼ばれていますが、正しくは赤坂山です。上杉謙信が本陣としたと伝わる妻女山は、ここより100mほど高い本名を斎場山といい、山頂は古代科野国の古墳(円墳)です。Googleマップでは、陣場平と斎場山について、私が写真を投稿しコメントも記しています。ぜひご覧ください。
招魂社裏手のソメイヨシノか山桜の幹にナツヅタが絡みついて紅葉しています。フユヅタ(アイビー)は紅葉しません。
妻女山展望台の裏にある四阿から見る色づき始めた茶臼山。茶臼山動物園では双子のレッサーパンダが生まれて大人気の様です。白馬三山は雲の中。手前の畑では長芋の収穫が行われています。とろろ100%のお好み焼きを作ろうと思います。
映えない写真ですが、信州ハムの豚足を大根、ムキタケ、ヒラタケ、クリタケ、ハナイグチと中華煮に。上湯スープの素、牡蠣ソース、本味醂(あれば紹興酒)、醤油、五香粉、ニンニク、生姜でコトコト煮込みました。天然キノコは中華にも合うのです。横浜中華街でも味わうことができない、天然キノコの極上の旨味がつまった料理です。豚足はコラーゲンたっぷりで、ビタミンDやビタミンB12なども豊富に含まれています。
ガラス鍋ですが、VISIONの鍋です。もう30年以上使っていると思います。中が見えるのと、火を止めてもしばらくグツグツ煮えているほど保温性が高いのです。非常に気に入っています。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
眼下に上信越自動車道と松代パーキングエリア。上りと下りは歩いて行き来ができます。また国道403号からも利用できます。とろろご飯とか鬼かけ蕎麦とかリーズナブルで美味しい郷土料理がいただけます。雨が降っていないので千曲川の青が鮮やかです。
数年ぶりに急斜面の獣道を歩いてみました。実はこのずっと上に林道があるのですが、それができる前は、ここが山道だったのです。しかし、人が歩かなくなると道は崩れ消滅します。現在はニホンカモシカが歩くだけ。途中に何箇所か糞場がありました。気を抜くと滑落必至な獣道です。体幹が鍛えられます。しかし、山はカラカラでキノコはなし。
ダンコウバイの鮮やかな黄葉。Sさんに邂逅。80過ぎなんですが、山登りを欠かしません。妻女山里山デザイン・プロジェクトの活動のお手伝いもしてくれます。
彼と別れて下っていくと右下の斜面に大きなキノコを発見。なんだろう?と下りてみました。最初はシロシメジかと思いました。しかし、採取して傘の裏を見ると、なんと森の貴婦人ムラサキシメジ(紫占地)。乾燥しているので白っぽくなってしまったのです。水に浸すと鮮やかな紫色になります。二つ採れました。美味しいだけでなく、カリウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムなどが含まれる栄養食品です。
フランスでは、ピエ・ブルーといって高級キノコ。和風はもちろんバターやクリームとも相性のいい非常に美味しいキノコです。亡き父は、匂い松茸味しめじと言ってなといい、ムラサキシメジの吸い物が何より大好きでした。油味噌と和えておやきも美味です。今回は煮込みうどんにします。
前日行ったムキタケとヒラタケの倒木へ藪を越えて向かいました。採らずに残してきた小さなムキタケです。
採りたくなりますが我慢です。山はカラカラでキノコ狩りの人はいませんし、ここは藪のはるか奥なので、私以外は入らない場所です。
ヒラタケもあります。雨が降らないとなかなか大きくなりませんが、朝に霧に包まれるのでその水分が命の源です。
大きなヒラタケは、傘の裏に白いブツブツができます。ナミトモナガキノコバエが運ぶ線虫の一種によって生じるもので中に見えないほど小さな線虫がいますが、食べるのに問題はありません。いやなら爪でしごけば簡単に取れます。
今回の収穫。手前の二つがムラサキシメジです。ムラサキシメジやシモフリシメジ、天然のエノキタケはこれからが里山ではシーズンですが。まとまった雨が降らないと出ません。ムラサキシメジはこれから道の駅で買えるかもしれません。選び方は、茶色の部分がないもの。そこは枯れ葉が張り付いていたところで、枯れ葉の香りが付いています。それがいいと言う人もいます。お好きな方を。紫色が鮮やかなものがいいですね。
山歩きに疲れて、休憩のためにログハウスへ。今は亡き山仲間の友人Kさんが植えたイロハモミジが紅葉していました。この山を愛した彼を偲びながらのティータイム。蜂蜜を入れたチャイが最近のお気に入り。
妻女山里山デザイン・プロジェクトで保護活動をしている貝母の群生地がある陣場平の入り口。オニグルミと信濃柿(豆柿)の木があります。
下って松代藩が建立した妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀っています。瓦には六文銭が。現在はここが妻女山と呼ばれていますが、正しくは赤坂山です。上杉謙信が本陣としたと伝わる妻女山は、ここより100mほど高い本名を斎場山といい、山頂は古代科野国の古墳(円墳)です。Googleマップでは、陣場平と斎場山について、私が写真を投稿しコメントも記しています。ぜひご覧ください。
招魂社裏手のソメイヨシノか山桜の幹にナツヅタが絡みついて紅葉しています。フユヅタ(アイビー)は紅葉しません。
妻女山展望台の裏にある四阿から見る色づき始めた茶臼山。茶臼山動物園では双子のレッサーパンダが生まれて大人気の様です。白馬三山は雲の中。手前の畑では長芋の収穫が行われています。とろろ100%のお好み焼きを作ろうと思います。
映えない写真ですが、信州ハムの豚足を大根、ムキタケ、ヒラタケ、クリタケ、ハナイグチと中華煮に。上湯スープの素、牡蠣ソース、本味醂(あれば紹興酒)、醤油、五香粉、ニンニク、生姜でコトコト煮込みました。天然キノコは中華にも合うのです。横浜中華街でも味わうことができない、天然キノコの極上の旨味がつまった料理です。豚足はコラーゲンたっぷりで、ビタミンDやビタミンB12なども豊富に含まれています。
ガラス鍋ですが、VISIONの鍋です。もう30年以上使っていると思います。中が見えるのと、火を止めてもしばらくグツグツ煮えているほど保温性が高いのです。非常に気に入っています。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。