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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

真夏を思わせる毎日。涼を求めてツボスミレ咲く三滝へ。茶臼山へ。妻女山へ。里山は癒やしの宝物(妻女山里山通信)

2019-05-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 春からいきなり真夏になった様な信州です。一日の気温差が激しいので、自律神経失調症が治りません。涼を求めて千曲市倉科の三滝へ行ってみました。三滝でも妻女山でもいい出会いがありました。

 三滝の一番上の三ノ滝。拙書の扉で使っています。この谷を登って鏡台山へ登るコースは、非常に面白く拙書でも紹介しています。

(左)谷筋には美味しい山菜のアイコ(ミヤマイラクサ)がたくさん自生しているのですが、地元の人は知らないのか採りに来ません。ただ今年は雨が少なく茎が固くて食用にはなりませんでした。鋭いトゲがあるのでゴム手袋が必須です。(中)枯れた高さ2m弱あるオオウバユリ。種は全部散っていました。(右)近くにはオオウバユリの若葉。

 渓流の真ん中の岩に咲いていたツボスミレ(坪菫)。別名は、ニョイスミレ(如意菫)。ありふれたスミレなんですが、妻女山山系では見たことがありません。花は小さく、距は短く丸い。

(左)三ノ滝から階段を登って遊歩道へ。かなり荒れていて、子供や高齢者は避けたほうがいいでしょう。ヒノキに食べられた山火事防止の看板もずいぶんと寂れました。(右)拙書でも紹介している大ブナ。昔、頻繁に利用されていたことが樹形を見て分かります。

 買い物に立ち寄ったついでに茶臼山へ。茶臼山自然植物園の最上部からの眺め。右に見える高い双耳峰は、鏡台山。もちろん拙書でも紹介しています。昔は埴科郡の中心に位置するため、交通の要所でした。今でも古道の跡が数多く見られます。

(左)自然植物園の藤の花は残花で、風が吹くたびに散っていました。(中・右)オダマキ(苧環)の園芸種。

 いやはや、これは何があったのでしょう。翅がボロボロのベニシジミ。しかし、元気に飛び回っていました。逞しいですね。

 翌日、陣場平の帰化植物の除去の休憩にK氏のログハウスに立ち寄りました。鹿島槍ヶ岳の残雪もかなり少なくなりました。麓はかなり暑いと思いますが、ここは3〜4度低く、風も通るので快適です。ウスバシロチョウやカラスアゲハ、コミスジが舞い、小鳥のさえずりが聞こえます。

(左)翌日、陣場平の菱形基線測点にニホンカナヘビ。森のあちこちで見られます。(中・右)アマドコロの花も咲き始めました。
 猛暑の様な暑さですが、5月に暑さが酷かった年の夏は猛暑になっていないのです。昨年の猛暑の時の5月は暑くありませんでした。夏よりも梅雨がどうなるかが心配です。気象庁の長期予報では、7.8月はやや涼しくなると出ています。冷夏になるとまた大変です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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