妻女山奥の貝母の群生地へ帰化植物の除去に。ハルジオン、ヒメジョオン、オオブタクサ、セイタカアワダチソウ、ヨウシュヤマゴボウが対象です。そこでウスバシロチョウ(薄羽白蝶)の交尾に遭遇しました。ちょうど交尾を始めたばかりのようで、メスがオスを引きずって地面をバタバタとのたうち回っていました。
すったもんだの末に、やっとゴヨウアケビ(五葉木通・通草)で落ち着きました。これから2時間ほど交尾は続くはずです。ちなみに上がメスで、下がオスです。ウスバシロチョウの交尾は、常に女性上位なのです。
(左)最初に見つけたときは、枯れ葉の上でジタバタしていました。左と右上を見ると、アリ(蟻)が襲っています。大量の蟻に見つかったらただでは済みません。(右)激しくもがきながら、メスがオスを引きずって行きます。なんとかアリの攻撃からは逃れられました。
(左・右)ゴヨウアケビの幼木によじ登りましたが、どうもこの体勢は気に入らないようです。何度も下ってはあちこちへ登ったり下ったりを繰り返しました。
やっとお気に入りの体勢になったようです。何年も見ていますが、やはりこの縦につながる体位が正常位のようです。メスの翅になにか赤茶色のものが付いていますが。蛹(さなぎ)の欠片らしいです。
ここならアリにも見つからないでしょう。スーパーマクロで、最短2センチぐらいまで接近しましたが、まったく気にしないようです。
ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声が、クレッシェンド、デクレッシェンドで響く陣場平。ウスバシロチョウも数十頭舞っています。食草のシロヤブケマンが増えたため、ウスバシロチョウも増えました。撮影の後で山蕗を採りました。身欠き鰊と筍、仲間と栽培している干し椎茸と昆布、干し貝柱のヒモで煮物にします。
帰りに下のギャップに咲くハルジオン(春紫苑)で、スフラギス(交尾板・受胎嚢)を付けたメスが吸蜜していました。腹部の下の方にある三角形のものがそれですが、交尾後にオスがメスが他のオスと交尾ができないように付ける貞操帯のようなものです。その効果が絶対的なものであるかどうかについては、色々見解があるようです。
ハルジオンは、おなじみの花ですが、日本生態学会では本種をヒメジョオン(姫女菀)と共に日本の侵略的外来種ワースト100に選定しています。陣場平で駆除しているのは、主にヒメジョオンです。
◉倒木処理と有害帰化植物の除去をした妻女山SDP。昼は絶品!丸鶏のローストとシーフードパエリア(妻女山里山通信)
(左)盛んに吸蜜しています。産卵した卵を探そうかと思います。卵は直径1.5ミリほどなので、探すには虫眼鏡が必要です。(右)ミヤマウグイスカグラの赤い実が成り始めました。子供の頃の甘いおやつでした。
◉氷河期の生き残りウスバシロチョウとニホンカモシカに見守られながら山の整備(妻女山里山通信)
◉お食事中のお嬢さんに後ろから交尾をせまるウスバシロチョウ・・(妻女山里山通信)
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
すったもんだの末に、やっとゴヨウアケビ(五葉木通・通草)で落ち着きました。これから2時間ほど交尾は続くはずです。ちなみに上がメスで、下がオスです。ウスバシロチョウの交尾は、常に女性上位なのです。
(左)最初に見つけたときは、枯れ葉の上でジタバタしていました。左と右上を見ると、アリ(蟻)が襲っています。大量の蟻に見つかったらただでは済みません。(右)激しくもがきながら、メスがオスを引きずって行きます。なんとかアリの攻撃からは逃れられました。
(左・右)ゴヨウアケビの幼木によじ登りましたが、どうもこの体勢は気に入らないようです。何度も下ってはあちこちへ登ったり下ったりを繰り返しました。
やっとお気に入りの体勢になったようです。何年も見ていますが、やはりこの縦につながる体位が正常位のようです。メスの翅になにか赤茶色のものが付いていますが。蛹(さなぎ)の欠片らしいです。
ここならアリにも見つからないでしょう。スーパーマクロで、最短2センチぐらいまで接近しましたが、まったく気にしないようです。
ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声が、クレッシェンド、デクレッシェンドで響く陣場平。ウスバシロチョウも数十頭舞っています。食草のシロヤブケマンが増えたため、ウスバシロチョウも増えました。撮影の後で山蕗を採りました。身欠き鰊と筍、仲間と栽培している干し椎茸と昆布、干し貝柱のヒモで煮物にします。
帰りに下のギャップに咲くハルジオン(春紫苑)で、スフラギス(交尾板・受胎嚢)を付けたメスが吸蜜していました。腹部の下の方にある三角形のものがそれですが、交尾後にオスがメスが他のオスと交尾ができないように付ける貞操帯のようなものです。その効果が絶対的なものであるかどうかについては、色々見解があるようです。
ハルジオンは、おなじみの花ですが、日本生態学会では本種をヒメジョオン(姫女菀)と共に日本の侵略的外来種ワースト100に選定しています。陣場平で駆除しているのは、主にヒメジョオンです。
◉倒木処理と有害帰化植物の除去をした妻女山SDP。昼は絶品!丸鶏のローストとシーフードパエリア(妻女山里山通信)
(左)盛んに吸蜜しています。産卵した卵を探そうかと思います。卵は直径1.5ミリほどなので、探すには虫眼鏡が必要です。(右)ミヤマウグイスカグラの赤い実が成り始めました。子供の頃の甘いおやつでした。
◉氷河期の生き残りウスバシロチョウとニホンカモシカに見守られながら山の整備(妻女山里山通信)
◉お食事中のお嬢さんに後ろから交尾をせまるウスバシロチョウ・・(妻女山里山通信)
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
ウスバシロチョウの交尾シーンは是非見てみたいです。
私のブログで紹介させてください。
https://ameblo.jp/cm116832321/entry-12463872858.html
因みに私のブログで紹介しているウスバシロチョウの雌は妻女山陣馬平の個体です。雄は霊仙寺付近
ヒメギフチョウもそうですがウスバシロチョウの交尾も相当激しそうですね。
ベニシジミは雄が雌のそばに降りてにじり寄って交接器を伸ばして交尾していました。上記の蝶たちに比べると実にジェントルマンですね。
そんなわけで交尾のシーンもあちこちで見られると思います。
これから出るオオムラサキは、無理やり背後から交尾しようとしたり、翅で叩き落としたり、三角関係になったりと相当激しいので、これも面白いです。