二日目の朝。信州に比べれば随分と温かい朝です。宇奈月温泉の奥にある黒部峡谷の入り口にある宇奈月ダムを訪れました。そして道の駅宇奈月から西へ。富山湾を望む黒部市の生地(いくじ)の道の駅へ。案内所ですすめられた街のカフェ北洋の館へ。今回もいい出会いがありました。
朝7時のマリンドリーム能生。夜中に物凄い雨が降りました。曇っていますが昼頃には晴れそうです。釣り人が何人かいます。チヌ(クロダイ)やメジナ、キジハタ、真鯛のシーズンです。アオリイカも。
道の駅親不知ピアパークへ。海岸には10人ほどの人がいました。皆さん翡翠を探しています。日本海にしては結構波が荒いです。波には一発波という突然来る大波があるので、翡翠探しに夢中になっていると危険です。私も探しましたが、そうそう簡単に見つかるものではありません。それに、どれが翡翠かも分かりません。糸魚川のフォッサマグナミュージアムでは、石や化石の無料鑑定を行っています。詳しくはHPで。
8号を西へ向かいます。途中で左折して宇奈月へ。9時半頃宇奈月ダムに着きました。元長野県知事の田中康夫氏の脱ダム宣言には私も賛成でした。ダムはゼネコンの利権の塊でしたから。ただ本当に必要なダムもあるのも事実です。この宇奈月ダムもそのひとつだと思います。後で訪れた黒部市歴史民俗資料館では、黒部川の氾濫と戦った人々の歴史を知ることができました。少し面白い形をしたダムですが、それには理由があります。
(左)大夢来館から見るダム。(右)。ダム関係の資料だけではなく、昆虫や自然の展示もあります。
ダム湖のうなづき湖畔にある欧州の古城のような新柳河原発電所。トロッコ電車が走っています。欅平までは約80分。
エメラルドグリーンのうなづき湖。奥は黒部峡谷。この右手にはとちの湯があります。冬季は閉鎖になります。
(左)道の駅うなづき。(右)宇奈月ビールと写真のタペストリーを買いました。「日本三霊山越中立山の絵図」。鉄道の線路が描かれているので、明治時代後期か大正時代のものらしいです。なぜかハワイアングッズが豊富な道の駅です。
(左)道の駅の隣りにある黒部市歴史民俗資料館へ。「十二貫野用水ー開削の記憶ー」の特別展を開催中でした。まず案内の女性が、「黒部の流れと宇奈月」のムービーを上映してくれました。非常にいい映画でした。(右)愛本刎(はね)橋の復元模型。山口県岩国市の錦帯橋、山梨県大月市の猿橋とともに「日本三奇橋」といわれます。
(左)黒部川扇状地の絵図。(右)縄文時代の石器。男性器を模したもので、土偶の女性と対と考えられています。
(左)14号を西へ走り富山湾へ。お昼に魚の駅「生地(いくじ)に着きました。(右)紅ズワイガニ。鮮度といい大きさといい抜群です。紅ズワイガニを食べるならここですね。
(左)巨大なそでいか24000円にはたまげました。その他山国信州人なら初めて見たという様な地魚がたくさん。凄い品揃えです。(右)活魚も。ひらめ9800円。魚の駅を名乗るだけあります。今まで訪れた道の駅では最強です。今度は大きなクーラーバッグを持ってきます。
(左)お昼は併設のレストランへ。(右)刺し身は結構食べているので、しろえびかき揚げ丼を。右の味噌汁の具は鯛です。満足です。
(左)生地は名水の里。街中に清水が湧き出しています。地元の方は清水(しょうず)といいます。(右)殿様の清水。僅かに塩気があります。清水によって味が異なるそうです。
(左)道の駅の案内所ですすめられた海岸沿いの漁具倉庫ギャラリー「北洋の館」へ。(右)魚群探知機でしょうか。古い潜水用具もありました。
(左)昔の漁の写真。非常に活気があったことが分かります。(右)帆船の模型。
(左)カフェの店内です。非常に癒やされる空間です。薪ストーブも。(右)カプチーノを頼みました。キューブ状のチョコとクッキーがついてきます。ブラック派なので砂糖もミルクも入れませんが、とても美味しいカプチーノでした。お店の女性に生地の名前の由来を聞いたり、色々お話できて楽しい時間を過ごしました。今度行くときはクーラーボックス持参で、秋刀魚のへしこと丸干しを買いたいと思います。
◉北洋の館ホームページ:中水産の古い木造倉庫を利用したギャラリーカフェと、地元名産品を取り扱うお店です。
(左)カフェの前にある生地鼻灯台。(右)すぐ先にあるお台場の大砲。黒船襲来で加賀藩が造ったものだそうですが。こんな可愛い大砲で撃退できたでしょうか。蜃気楼は、4月からGWの頃がいいとか。また来ましょう。
(左)そこで教わった菅原道真由来の前名寺天満宮へ。(右)庭園内にある清水。クセのない美味しい軟水でした。
親不知に戻って公共施設まるたん坊で入浴。親不知ピアパークの信号を山に登るとあるのですが、意外に知られていません。お風呂からは日本海が見渡せます。入浴料300円。宿泊もできます。おすすめ。
◉親不知交流センターまるたん坊
名立のドライブイン名立食堂で夕食をいただいてマリンドリーム能生に帰還。夕焼けを愛でながらワインを。この夜は時々車が小刻みに揺れるほどの西風が吹き荒れました。見上げるとオリオン座。癒やしと鎮魂の旅は続きます。
今日は千曲市にある長野県立歴史館に特別企画の「土偶展」を観に行きました。駐車場は満車です。なにせ国宝の土偶が5体も展示されるのですから。東京でやったら1時間以上待ちとか、人の肩越しでないと見られないという状況になりそうです。土偶はそれは素晴らしいものでした。縄文人の心の豊かさや技術の高さ、祈りの深さを感じました。10日(日)までの開催です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
朝7時のマリンドリーム能生。夜中に物凄い雨が降りました。曇っていますが昼頃には晴れそうです。釣り人が何人かいます。チヌ(クロダイ)やメジナ、キジハタ、真鯛のシーズンです。アオリイカも。
道の駅親不知ピアパークへ。海岸には10人ほどの人がいました。皆さん翡翠を探しています。日本海にしては結構波が荒いです。波には一発波という突然来る大波があるので、翡翠探しに夢中になっていると危険です。私も探しましたが、そうそう簡単に見つかるものではありません。それに、どれが翡翠かも分かりません。糸魚川のフォッサマグナミュージアムでは、石や化石の無料鑑定を行っています。詳しくはHPで。
8号を西へ向かいます。途中で左折して宇奈月へ。9時半頃宇奈月ダムに着きました。元長野県知事の田中康夫氏の脱ダム宣言には私も賛成でした。ダムはゼネコンの利権の塊でしたから。ただ本当に必要なダムもあるのも事実です。この宇奈月ダムもそのひとつだと思います。後で訪れた黒部市歴史民俗資料館では、黒部川の氾濫と戦った人々の歴史を知ることができました。少し面白い形をしたダムですが、それには理由があります。
(左)大夢来館から見るダム。(右)。ダム関係の資料だけではなく、昆虫や自然の展示もあります。
ダム湖のうなづき湖畔にある欧州の古城のような新柳河原発電所。トロッコ電車が走っています。欅平までは約80分。
エメラルドグリーンのうなづき湖。奥は黒部峡谷。この右手にはとちの湯があります。冬季は閉鎖になります。
(左)道の駅うなづき。(右)宇奈月ビールと写真のタペストリーを買いました。「日本三霊山越中立山の絵図」。鉄道の線路が描かれているので、明治時代後期か大正時代のものらしいです。なぜかハワイアングッズが豊富な道の駅です。
(左)道の駅の隣りにある黒部市歴史民俗資料館へ。「十二貫野用水ー開削の記憶ー」の特別展を開催中でした。まず案内の女性が、「黒部の流れと宇奈月」のムービーを上映してくれました。非常にいい映画でした。(右)愛本刎(はね)橋の復元模型。山口県岩国市の錦帯橋、山梨県大月市の猿橋とともに「日本三奇橋」といわれます。
(左)黒部川扇状地の絵図。(右)縄文時代の石器。男性器を模したもので、土偶の女性と対と考えられています。
(左)14号を西へ走り富山湾へ。お昼に魚の駅「生地(いくじ)に着きました。(右)紅ズワイガニ。鮮度といい大きさといい抜群です。紅ズワイガニを食べるならここですね。
(左)巨大なそでいか24000円にはたまげました。その他山国信州人なら初めて見たという様な地魚がたくさん。凄い品揃えです。(右)活魚も。ひらめ9800円。魚の駅を名乗るだけあります。今まで訪れた道の駅では最強です。今度は大きなクーラーバッグを持ってきます。
(左)お昼は併設のレストランへ。(右)刺し身は結構食べているので、しろえびかき揚げ丼を。右の味噌汁の具は鯛です。満足です。
(左)生地は名水の里。街中に清水が湧き出しています。地元の方は清水(しょうず)といいます。(右)殿様の清水。僅かに塩気があります。清水によって味が異なるそうです。
(左)道の駅の案内所ですすめられた海岸沿いの漁具倉庫ギャラリー「北洋の館」へ。(右)魚群探知機でしょうか。古い潜水用具もありました。
(左)昔の漁の写真。非常に活気があったことが分かります。(右)帆船の模型。
(左)カフェの店内です。非常に癒やされる空間です。薪ストーブも。(右)カプチーノを頼みました。キューブ状のチョコとクッキーがついてきます。ブラック派なので砂糖もミルクも入れませんが、とても美味しいカプチーノでした。お店の女性に生地の名前の由来を聞いたり、色々お話できて楽しい時間を過ごしました。今度行くときはクーラーボックス持参で、秋刀魚のへしこと丸干しを買いたいと思います。
◉北洋の館ホームページ:中水産の古い木造倉庫を利用したギャラリーカフェと、地元名産品を取り扱うお店です。
(左)カフェの前にある生地鼻灯台。(右)すぐ先にあるお台場の大砲。黒船襲来で加賀藩が造ったものだそうですが。こんな可愛い大砲で撃退できたでしょうか。蜃気楼は、4月からGWの頃がいいとか。また来ましょう。
(左)そこで教わった菅原道真由来の前名寺天満宮へ。(右)庭園内にある清水。クセのない美味しい軟水でした。
親不知に戻って公共施設まるたん坊で入浴。親不知ピアパークの信号を山に登るとあるのですが、意外に知られていません。お風呂からは日本海が見渡せます。入浴料300円。宿泊もできます。おすすめ。
◉親不知交流センターまるたん坊
名立のドライブイン名立食堂で夕食をいただいてマリンドリーム能生に帰還。夕焼けを愛でながらワインを。この夜は時々車が小刻みに揺れるほどの西風が吹き荒れました。見上げるとオリオン座。癒やしと鎮魂の旅は続きます。
今日は千曲市にある長野県立歴史館に特別企画の「土偶展」を観に行きました。駐車場は満車です。なにせ国宝の土偶が5体も展示されるのですから。東京でやったら1時間以上待ちとか、人の肩越しでないと見られないという状況になりそうです。土偶はそれは素晴らしいものでした。縄文人の心の豊かさや技術の高さ、祈りの深さを感じました。10日(日)までの開催です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。