森山直太朗の『君は五番目の季節』が久々にいい曲だなあと聴いていたら遠藤賢司を思いだしました。
私小説的フォークなんていわれた遠藤賢司(エンケン)ですが、癒しの中になかなかしぶとく激しいものがあります。
『東京ワッショイ』がもっとも人気ありそうですが、私としては、やはり『満足できるかな』を挙げたいところです。
なにしろ完成度の高いアルバムです。高田渡の『ごあいさつ』に匹敵すると思います。サロペットのジーンズの裾にチロリアンテープを巻いて吉祥寺のサンロードあたりをギター持ってウロウロしていたのはあなたですか私ですか。男性が美容院へ行くのが当たり前だった時代ですが、拾ってきた猫のようなきったない長髪も多かったですね。
『満足できるかな』に始まり『カレーライス』『寝図美よこれが太平洋だ』などなど。当時「はっぴいえんど」の細野晴臣、鈴木茂が参加しています。あっ一部ですが松本隆も。
エンケンワールドが詰まっています。授業を抜け出して、FENを聴きながら湘南まで太平洋を見に、米軍ハウスに住んでいた友達の中古のブルーバードを飛ばしたものでした。
そこで巷で問題のPSE法。これを車に当てはめたらクラシックカーは売れなくなってしまいます。森山直太朗 のCDは聴けても、遠藤賢司のLPを昔のマランツやマッキントッシュ、サンスイ、ラックス、トリオ、デンオンの古いアンプを買って聴くなんてことが不可能になってしまうのです。ダイナミックレンジの狭いインチキCDなるものでは、あの音は出せないんです。断じて出せません。
あの法律を作った経済産業省の官僚共は、ジャズ喫茶の片隅でJBLから流れるビル・エヴァンスのピアノに酔いしれたことも、クラシック喫茶でカラヤン率いるベルリンフィルの至極の演奏に身を震わせたこともないやからに違いありません。発泡酒の税金値上げも許せないのですが、これは次元の全く違う問題です。文化の危機なんです。こんなあこと絶対に許しちゃあいけませんよってなもんだニャアー。
私小説的フォークなんていわれた遠藤賢司(エンケン)ですが、癒しの中になかなかしぶとく激しいものがあります。
『東京ワッショイ』がもっとも人気ありそうですが、私としては、やはり『満足できるかな』を挙げたいところです。
なにしろ完成度の高いアルバムです。高田渡の『ごあいさつ』に匹敵すると思います。サロペットのジーンズの裾にチロリアンテープを巻いて吉祥寺のサンロードあたりをギター持ってウロウロしていたのはあなたですか私ですか。男性が美容院へ行くのが当たり前だった時代ですが、拾ってきた猫のようなきったない長髪も多かったですね。
『満足できるかな』に始まり『カレーライス』『寝図美よこれが太平洋だ』などなど。当時「はっぴいえんど」の細野晴臣、鈴木茂が参加しています。あっ一部ですが松本隆も。
エンケンワールドが詰まっています。授業を抜け出して、FENを聴きながら湘南まで太平洋を見に、米軍ハウスに住んでいた友達の中古のブルーバードを飛ばしたものでした。
そこで巷で問題のPSE法。これを車に当てはめたらクラシックカーは売れなくなってしまいます。森山直太朗 のCDは聴けても、遠藤賢司のLPを昔のマランツやマッキントッシュ、サンスイ、ラックス、トリオ、デンオンの古いアンプを買って聴くなんてことが不可能になってしまうのです。ダイナミックレンジの狭いインチキCDなるものでは、あの音は出せないんです。断じて出せません。
あの法律を作った経済産業省の官僚共は、ジャズ喫茶の片隅でJBLから流れるビル・エヴァンスのピアノに酔いしれたことも、クラシック喫茶でカラヤン率いるベルリンフィルの至極の演奏に身を震わせたこともないやからに違いありません。発泡酒の税金値上げも許せないのですが、これは次元の全く違う問題です。文化の危機なんです。こんなあこと絶対に許しちゃあいけませんよってなもんだニャアー。
それにしてもPSE法ですか、いままでそんなに電気製品で事故が起きてたのかちょっと疑問ですね。電源トランスを内臓している製品はすべてその対象になるらしい。PA機器や古いオルガンなんかも自由に売買できなくなるとか、音楽業界のひとたちが強く反発するのもよくわかる。
今朝の新聞で辺見庸氏がここ5年間の小泉政治を振り返って大衆の小泉迎合と小泉政治の大衆迎合に警鐘を鳴らしつつ、フランス人作家のレジス・ドブレ(私はどんな作家か全く知りませんが)の言葉を引用して「ファシズムよりましというだけで、民主主義ではない」と指摘していた。
70年代に20才代を過ごした私は『話の特集』の定期購読者でかなり左向きに洗脳されていたかもしれませんが、知ってのとおり政治的な人間ではありません。なんたってかのブルーバード510の持ち主だったのですから。しかし当時の学生(全共闘後の学生)の多くは政治的に左とか右ではなくエスタブリッシュメントにたいして常に疑問を持つなり対抗するなりの意識は持っていたような気がする。昨今の小泉政治、民主党の田舎芝居政治もええかげんにせいやって感じです。お坊ちゃま政治もここに極まれりというところでしょうか?
そうPSE法。裏話では、売れない家電メーカーが結託して法案作成と通過に荷担したのではとか。これを車とか家とかに置き換えたら、これがいかに無茶苦茶な法律かがすぐ分かるってもんです。規制緩和の流れにも逆行しているし、この法を作った官僚、すっと通した政治家どもは、これがなにより文化の破壊だということに気が付かない大馬鹿者ですよ。
今の若者は、政治的に完全に骨抜きにされているので学生運動も起きないでしょうが、数々起きている陰惨な事件は、もの言えぬものの無意識なテロではないかと思ったりもするんです。愛無き世界ですな。カート・ボネガット・ジュニアが言ってます。「愛もまた学ばれるものだ」ってね。文化には愛が必要です。
神が死んで、哲学がさびれて、イデオロギーが金に負けて、愛も金で買う時代、有象無象の情報だけが世界に充満している今。環境破壊による地球温暖化で、大災害が頻発しているけれど、人間の傲慢さがしっぺ返しをくらうっていうのが21世紀なんじゃないかなと危惧します。
小泉与党、民主からは、とりあえず座布団全部取れ!ですな。
文化も解体工事が始まる前に、破壊されてるらしぃーし・・・
最近『小林万理子』として復活し、マイナーレーベルから出たアルバムにも往時の音源が収録されており、今でも斬新です。
エノケン!?ワールドにも憧憬があります。
『ダイナ♪』などが、運転中にラジオから流れてくると心が高揚します。
『朝起きたら♪』知ってますよ。
関西は昔からいいブルースシンガーがいますよね。
叔父がエノケンに煮ていて、煮てどうする。映画を再放送するとよく見たものです。ボードビリアンなんて言葉が生きていたころですね。
わが家には、連れがアメリカで買ってきたものと私がこっちで買った『ちびっ子ギャング』があり、時々子供達と見て笑っています。
春休み、次男は暇なときずっと『トムとジェリー』を見て笑っていました。
なんとも時代錯誤な一家です。
ベートーベンに感涙し、絵画美術なんかミョーに詳しく、貴腐ワインかなんかチビリながら、シェイクスピアの原書を読みふけって悦に入る…こーいう人、外務省にはゴマンといるような気がする。
昔、南米の某国の日系人のペンションにいたときに、毎日のように大使館員がやってきては麻雀ばかりやっていました。
楽な商売だなと思った記憶があります。
そのくせ困ったときには役に立たないし。
で問題のPSE法。結局ないのと同じになってしまいましたね。
当然でしょう。