ひと月ぶり以上になります。ここのところ茶臼山は豪雨に見舞われていましたが、妻女山は降っていないので車で登れるだろうと。それ以前は何度も豪雨が降ったので、林道の様子や倒木などの確認に登りました。思った以上に山は乾いていました。林道も荒れていなくて倒木もなくホッとしました。しかし、クロメマトイがもの凄く閉口しました。
妻女山山系のあちこちで満開のセンニンソウ(仙人草)が満開です。樹木に巻き付いてブライダルブーケの様に垂れ下がる純白の花は本当に美しい。また、野草の中ではトップクラスのいい香りがします。
センニンソウは、キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性の半低木(木質の多年草)。ただ、茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起す有毒植物なので、要注意です。別名は、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハグサ(歯草)など。毒草ゆえの名前なのでしょう。
貝母(編笠百合)の群生地がある陣場平。3回ほど除草しているので清々としています。ミズヒキが咲き始めました。キアゲハ、コミスジ、ツバメシジミ、ジャノメチョウ、ナツアカネなどが見られましたが、吸蜜する花がほとんどないのが可哀想。
雨がないのでキノコはほとんど見られません。倒木にヒメカバイロタケ。不食です。
堂平大塚古墳に行ってみました。昔Kさんが植えたサルスベリが満開です。
シロヨメナ(白嫁菜)キク科シオン属の多年草。別名はヤマシロギク(山白菊)。秋の白い菊は、たくさんあって同定が難しい。葉に毛がないのと、ノコンギクやリュウノウギクはもう少し先なのでシロヨメナかなと。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。別名はアメリカヤマゴボウ。ヤマゴボウというので食べられそうですが、有毒植物です。サポニンなどが含まれるため、食べると下痢や嘔吐などの中毒を起こします。
オオカマキリ(大蟷螂)。4月ごろに卵のう(卵鞘)と呼ばれる卵の塊から200〜300の幼虫が出てきます。卵の塊が高いところにあると大雪になるという話がありますが、それは迷信です。雪に埋もれても卵が死ぬことはないそうです。陣場平下のギャップで少し草刈りをしました。
クズ(葛󠄀)マメ科クズ属のつる性の多年草。万葉集には21首詠まれています。
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」山上憶良
大きな根塊から葛粉がとれるのですが繁殖力が強く、世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)に選定されています。
クマノミズキ(熊野水木)ミズキ科ミズキ属の落葉高木。 実は鳥の大好物で、かなり食べられています。実がつく小枝は、晩秋に向かって真っ赤に染まっていきます。実は緑ですが、紺色になり熟し切ると黒くなります。
妻女山展望台から西方。中央に撮影に通った茶臼山。朝は北アルプスが見えていましたが雲に覆われました。眼下は長芋畑。すっかり秋の空です。
左に茶臼山。右奥に虫倉山。茶臼山手前の斜めのところが、茶臼山自然植物園や動物園があるところ。下部には恐竜公園があります。動物園以外は無料です。右手の白い崖は中尾山。中尾山温泉があります。手前は篠ノ井の市街。その名前は、高句麗の豪族が篠井という姓を大和王権から下賜されたことに由来します。手前の千曲川河川敷の白桃の収穫もそろそろ終わりです。
北には長野市の中心街が見えます。県庁所在地ですが高層ビルはありません。景観条例もありますし、需要もないでしょうから。高いところに住みたければ、周りの山に住めばいいのです。
東の松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。拙書でも紹介しています。正面奥の東条はあんずの里。
(左)信州丸茄子の蒸しナス。辛子醤油でいただきます。丸茄子の素の旨さが最も分かる料理です。枝豆と塩昆布の混ぜご飯。夏の定番。(右)アンガスビーフのニンニク激増しステーキ。ズッキーニ、アスパラガス、ボタン胡椒のソテー。アンガスビーフは、焼くというよりコンフィ。油(バター)で煮るという感じでニンニクも肉も焦がさないようにミディアムに仕上げます。ちなみにAランクというのは肉質のランクで、味のランクではありません。安い肉でも旨い肉はいくらでもあります。
(左)ブラジル人の国民食のフェジョン(黒いんげん豆)の煮込み。信州ハムのハーブウィンナーを入れました。ファリーニャ・デ・マンジョーカのこなをかけ、ハラペーニョソースを。真夏の食欲がないときにピッタリです。(右)北信の特に飯綱町で有名なやたら漬。アク抜きした丸茄子、キュウリ、ボタン胡椒、ズッキーニ、ミョウガ、青紫蘇、自家製の大根の味噌漬けをみじん切りにして混ぜます。ご飯に、冷や麦に。食欲の落ちる真夏にピッタリの郷土料理。後日、味変で青紫蘇を増し、山椒の実の塩漬けを足しました。ビリビリしびれて美味です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
妻女山山系のあちこちで満開のセンニンソウ(仙人草)が満開です。樹木に巻き付いてブライダルブーケの様に垂れ下がる純白の花は本当に美しい。また、野草の中ではトップクラスのいい香りがします。
センニンソウは、キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性の半低木(木質の多年草)。ただ、茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起す有毒植物なので、要注意です。別名は、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハグサ(歯草)など。毒草ゆえの名前なのでしょう。
貝母(編笠百合)の群生地がある陣場平。3回ほど除草しているので清々としています。ミズヒキが咲き始めました。キアゲハ、コミスジ、ツバメシジミ、ジャノメチョウ、ナツアカネなどが見られましたが、吸蜜する花がほとんどないのが可哀想。
雨がないのでキノコはほとんど見られません。倒木にヒメカバイロタケ。不食です。
堂平大塚古墳に行ってみました。昔Kさんが植えたサルスベリが満開です。
シロヨメナ(白嫁菜)キク科シオン属の多年草。別名はヤマシロギク(山白菊)。秋の白い菊は、たくさんあって同定が難しい。葉に毛がないのと、ノコンギクやリュウノウギクはもう少し先なのでシロヨメナかなと。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。別名はアメリカヤマゴボウ。ヤマゴボウというので食べられそうですが、有毒植物です。サポニンなどが含まれるため、食べると下痢や嘔吐などの中毒を起こします。
オオカマキリ(大蟷螂)。4月ごろに卵のう(卵鞘)と呼ばれる卵の塊から200〜300の幼虫が出てきます。卵の塊が高いところにあると大雪になるという話がありますが、それは迷信です。雪に埋もれても卵が死ぬことはないそうです。陣場平下のギャップで少し草刈りをしました。
クズ(葛󠄀)マメ科クズ属のつる性の多年草。万葉集には21首詠まれています。
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」山上憶良
大きな根塊から葛粉がとれるのですが繁殖力が強く、世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)に選定されています。
クマノミズキ(熊野水木)ミズキ科ミズキ属の落葉高木。 実は鳥の大好物で、かなり食べられています。実がつく小枝は、晩秋に向かって真っ赤に染まっていきます。実は緑ですが、紺色になり熟し切ると黒くなります。
妻女山展望台から西方。中央に撮影に通った茶臼山。朝は北アルプスが見えていましたが雲に覆われました。眼下は長芋畑。すっかり秋の空です。
左に茶臼山。右奥に虫倉山。茶臼山手前の斜めのところが、茶臼山自然植物園や動物園があるところ。下部には恐竜公園があります。動物園以外は無料です。右手の白い崖は中尾山。中尾山温泉があります。手前は篠ノ井の市街。その名前は、高句麗の豪族が篠井という姓を大和王権から下賜されたことに由来します。手前の千曲川河川敷の白桃の収穫もそろそろ終わりです。
北には長野市の中心街が見えます。県庁所在地ですが高層ビルはありません。景観条例もありますし、需要もないでしょうから。高いところに住みたければ、周りの山に住めばいいのです。
東の松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。拙書でも紹介しています。正面奥の東条はあんずの里。
(左)信州丸茄子の蒸しナス。辛子醤油でいただきます。丸茄子の素の旨さが最も分かる料理です。枝豆と塩昆布の混ぜご飯。夏の定番。(右)アンガスビーフのニンニク激増しステーキ。ズッキーニ、アスパラガス、ボタン胡椒のソテー。アンガスビーフは、焼くというよりコンフィ。油(バター)で煮るという感じでニンニクも肉も焦がさないようにミディアムに仕上げます。ちなみにAランクというのは肉質のランクで、味のランクではありません。安い肉でも旨い肉はいくらでもあります。
(左)ブラジル人の国民食のフェジョン(黒いんげん豆)の煮込み。信州ハムのハーブウィンナーを入れました。ファリーニャ・デ・マンジョーカのこなをかけ、ハラペーニョソースを。真夏の食欲がないときにピッタリです。(右)北信の特に飯綱町で有名なやたら漬。アク抜きした丸茄子、キュウリ、ボタン胡椒、ズッキーニ、ミョウガ、青紫蘇、自家製の大根の味噌漬けをみじん切りにして混ぜます。ご飯に、冷や麦に。食欲の落ちる真夏にピッタリの郷土料理。後日、味変で青紫蘇を増し、山椒の実の塩漬けを足しました。ビリビリしびれて美味です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。