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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

ハンミョウに会いに茶臼山へ。自然植物園では珍しいホウジャクと邂逅。外来種の植物のオンパレード(妻女山里山通信)

2023-09-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 2週間ぶりにハンミョウに会いに茶臼山へ。前回は穴から出てきたばかりでたくさんいたのですが、今回は森の中に散ってしまった様で、4匹ぐらいしかいませんでした。代わりにクロメマトイが大量に発生していて鬱陶しいこと。結局15分ぐらいで退散しました。そして茶臼山自然植物園へ。

 ハンミョウ(斑猫)はナミハンミョウともいい、コウチュウ目オサムシ科のハンミョウ科の甲虫。アリとか小さな昆虫が餌ですが、まだ捕食シーンを見たことがないのでいつか見てみたいと思います。

 成虫の天敵は肉食の昆虫(ムシヒキアブ類、ジョウカイボン類、徘徊性クモ類)や鳥ですが、ハンミョウが食べられているところも目撃したことはありません。

 かなり鋭い牙なので不用意に掴むと痛い目にあいます。ハンミョウの生態については、前の記事をご覧ください。クロメマトイがあまりに煩いので自然植物園へ向かいました。

 花を撮影しようとしたら突然ホウジャクが吸蜜に訪れました。慌てて撮影。もう少しいいカットを撮りたかったのですが突然のことで。すぐに何処かへ飛び去ってしまいました。残念。ホウジャクはスズメガ科の蛾の一種です。長い口吻でホバリングしながら吸蜜します。

 ホウジャクが吸蜜していた花は、トリコステマ・ラナタム。南カリフォルニアとメキシコに自生する芳香性の植物です。

 クマバチ(キムネクマバチ)も何匹も訪れています。黄色い花粉がたくさん付いています。トリコステマ・ラナタムの花粉でしょう。クマバチはハナバチの仲間でオスには針がなく刺されることはありません。クマバチ(クマンバチ)は強靭な顎を持っていて枯れ木に穴を開けて巣を作ります。そこへ蜜と花粉の団子を運んで子育てをします。

 ガウラ。アカバナ科の多年草です。和名をハクチョウソウ(白蝶草)といいます。北アメリカ、メキシコ原産。

 ツマグロヒョウモンのオスがたくさん舞っていました。縄張りを維持するために占有行動をとることが知られています。

 激しい戦いの跡でしょうか、翅がボロボロです。

 ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)。スイカズラ科ツクバネウツギ属の園芸品種です。別名は、アベリア、ハナゾノツクバネウツギ。

 親子で昆虫採取。男の子はツマグロヒョウモンのメスを捕まえました。しばらく観察した後で放してあげました。ハンミョウの写真を見せたらすぐに「ハンミョウだ!」と。昆虫好きの様です。

 ヘリアンサスの仲間。別名は宿根ヒマワリ。原産地は北アメリカ。2m以上の大きなものもありました。

 ルリマツリ。イソマツ科ルリマツリ属(プルンバゴ属)の常緑性低木です。原産地は南アフリカ。熱帯性の花木のため、暑さには強い様です。

 ソリダゴファイヤーワークス。キク科の宿根草(耐寒性多年草)です。日本に自生するアキノキリンソウの仲間。名前の通り花火の様に咲き乱れます。

 ソリダゴファイヤーワークスのアップ。

 植物園から望む松代方面。中央に奇妙山。その奥に根子岳と四阿山。右手前にプリン型の皆神山が見えます。最高気温は32度。9月半ばとは思えないほどの暑さでした。帰りに茶臼山動物園の横を通ったのですが大人気ですね。県外ナンバーの車にもたくさんすれ違いました。

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