初女さんは著書の子育ての本に
「母の心はすべてに」とサインを
なさっていました。
母の心は、すべてのことに通ずると
言われてました。
その”母”を書いている時、初女さんが
「母という字は難しいの。
お母さんになるのは難しいのよ」と
言われたので、私はびっくりして
「初女先生でも?」と言ったことが
あります。
初女さんの傍にいるだけで、初女さんの
母性に包まれているのを感じました。
あの圧倒的な母性は、何年経っても
忘れられません。
『許しがたきを許し、あるときは
太陽のようにあたたかい心を
またあるときは北風のように
厳しい助言をし、ときとして
耐えがたいことにも耐えていく。
母になるとは、
なんとむずかしいことでしょう。
今の時代に足りないものは、
母の心ではないでしょうか。
佐藤 初女』