~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

父の生誕100年

2024-09-18 00:39:16 | 日記
昨日は、父の生誕100年
の会が、午前と午後に
渡って5時間ありました。
父は有名でもないし、
亡くなって22年も経って
いるから、人なんて来るの
かしらと思っていたら
沢山の方が来てくださり
学校から来たのか
高校生達がいたのには、
びっくりしました。
私が中学生の時に、父が
家族を前に「これからは
ペン1本で食べて行く」と
宣言したのです。
私は、不安で毎晩神様に
祈っていました。
父は宣言通り、母を
働かすことなくペン1本で
民話や伝説を書き
私達を育ててくれました。
戦中戦後を生き抜いた
人の強さでしょうか…
昨日は午後のプログラムに
シンポジウムがあり、
私と姉も舞台に上がり
父の話をしました。
何を話すか全く準備して
なかったのですが、
二三日前になぜか11年前
に永六輔さんのことを
書いたブログが上がって
来て、これだ!と思って
こんな話からさせて
もらいました。

『父は多摩川を愛する会を
やっていました。
永六輔さんは、憲法9条は
理解するとかしないじゃ
なくて、愛すればいいんだ
守るは、攻める守るに
なってしまう…
だから、愛したらいいんだ
と言ってました…
父が多摩川を守るではなく
愛するにした理由は
分かりませんが…
 21世紀は戦争があり
パンデミックがあり
戦う世紀の到来のような
感じです。
だから愛するということが
これからのキーワードに
なって行くと思います。
昔話は時代を超え語り
継がれているのは、昔話に
宿る心にあると思います。
父は昔話は心のご馳走と
言ってました。
今こそ、この心のご馳走で
心を耕し、私達の一人
ひとりの愛を少しでも
豊かにしていくことが
大切なのではない
でしょうか。』と
話しました。
シンポジウムの後半は
会場の人が次々手を挙げ
父を語ってくれました。
どの人の話の中にも
誠実に生きた父の愛が
流れていました。
最後に手を挙げた息子が
おじいちゃんを語り
おじいちゃんの孫で
良かったと言ってました。
 ペン1本で生きた
父の人生は間違って
なかった。
今なお、沢山の人の中に
父が、父の作品が
生きてます。
私も父の娘で良かった!
有難うお父さん。
父を感じる温かい豊かな
時間でした。

コメント
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