~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

吉本ばなな「違うこと」をしない言葉は

2019-06-03 23:28:19 | 日記

昨日、職場の友人が「この本、図書館の返却期限

過ぎちゃってるけど、山ちゃん読むの早いから

読んでみて」と手渡された本が

吉本ばななさんの『「違うこと」をしないこと』

でしたこと。

夕食後に読み終えたのですが、ガツンと来る

本です。

やっぱり、ばななさんは魂のことが分かっていると

確信しました~

この本の中で、一番心に刻まれたのが

白井剛史(プリミ恥部)さんとの対談です。

ばななさんも「この本の中で、彼との対談は

一番難しく思える部分だと思いますが、最も大きな

気づきが秘められていますので、是非繰り返し

読んでください。人生が大きく変化する

可能性があります。」と後書きに書いています。

先ず、この本の冒頭のばななさんの言葉に

ハッとさせられました。

「自分の人生は、自分のものです。

どんな人であれ、自分そのものを生きることが

大切。

そのためには、まず自分に正直であること。

そして、他人と正直にコミュニケーションすること

結局それしかないんだってわかっていても

これが案外難しくて、振り返れば私も

失敗の連続でした。」って記してあります。

本来の自分を生きるには、違うことをしないことが

大切。

違うことをしないって、したいことをするのと

凄く似ているけど、微妙に違うんです。と…

気が進まないお誘いも、義理だから行こうとか

いつか役に立つはずって思って行くと

これは違うことになってしまう

たとえ微かなj兆しでも、自分が「したくないこと」

を受け流さない。

「まあ、いいか」って安易に人に合わせない。

妥協しないで実行することで、流れがちょっと

変わってくる。

毎日は選択の連続、意地の悪いひっかけ問題

みたいに違うことへと誘っているけれど、

違うことをしなければ、違わないことがちゃんと

帰ってくる。

その瞬間その瞬間のその人にとっての正解

みたいなものって、ひとつしかなく、

それは誰かが決めるんでもない、宇宙の流れと

本人の人生が交わる点でおのずと決まって

くるものなのです。と、ばななさんは

書いています。

何かわかるな~

ばななさんはきっと「いのちの世界」が

わかっている方なのでしょう。

私の行ってる障がい者の作業所に、通所している

女の子が「空気を読む」練習をしていると

言うのです。

あ~彼女に言ってあげたいな「空気なんて

読まないでいいよ。自分の感性を直観を

信じて!」って…

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初女さんの”聴く”

2019-06-02 23:07:21 | 日記

今日は障がい者のMさんとお出かけ

このところ感情の起伏が激しく、突然座り込んで

動かなくなるで、どうしたらいいのかと思い

悩んでいました。

Mさんの言葉で私が理解出来るのは、極わずかです。

その少ない言葉から、心の内の一端を受け取ろうと

していたのですが、それは本当にMさんの心の

表層をなぞる様なものでした。

お母さんに叱られると、心のバランスが崩れて

しまうのですが、そのことが伝えられない

くやしさ、もどかしさがいつも抱えています。

そんなMさんと向き合っていたら、ふと初女さんの

ことが浮かんできたのです。

初女さんは、耳が遠くなられ補聴器をつけて

いましたが、それでもご不自由していました。

初女さんの元へ来る人は、深い悩みを抱えた方が

多く、そういう方はとても小さい声で話されるので

初女さんに聴こえているのかしら?と

何度思ったかしれません。

初女さんは、アドバイスなどはなさらず、

唯々黙ってじっと聴いていました。

話された方は、初女さんに聴いてもらい

話し終わると、顔がパッと明るくなって

目に見えて元気になるのです。

私は、Mさんの独り言を聴いていて、

初女さんは話を聴くというよりも、その人の

体から伝わってくる悲しみや苦しみ、辛さを

受けとめていたんじゃないかと思ったのです。

私もMさんの言葉は分からないけれど、

抱えている悔しさや辛さを受け取ろうと

思いましたが、それは簡単な事ではないと

痛感しました。

初女さんは、答えはその人の中にあるという

ことを、その当人よりも信じていた方だと思います。

だから、初女さんに話した人は自分で立ち上がれる

ことが出来たんです。

信じる心が、初女さんの愛だったんですね。

その愛に包まれたから、一歩が踏み出せたんですね。

話したい人は沢山いるけれど、聴く人はいないと

よく言われていましたが、初女さんのように

聴ける方は、本当にいないかもしれません…

今、”諦めてはだめよ”という初女さんの声が

聴こえたような気がしました。

 

 


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1日は初女さんのご命日です

2019-06-01 22:41:59 | 日記

今日から6月

そして1日は、初女さんのご命日

初女さんが好きだと言った”あやめ”の季節です。

あやめは、すっと立っている姿がいいと言われて

ました。

ぬか漬けが、セロリが美味しくなりました。

ランディさんとスイッチさんと私に、初女さんが

教えて下さった最初で最後のぬか漬け

あの時もセロリがありました。

1月の寒い台所で、初女さんはこの3人に

ぬか漬けを教えようと、野菜を準備して

待っていて下さいました。

初女さんが、最初にきゅうりのイボイボを

包丁で剥き、野菜を糠に漬けてみせて下さい

ました。

その時の初女さんの手が震えていて、

私達は見てるだけで胸が一杯になり、

誰も声を発せませんでした。

しーんと静まり返った台所で、真剣に野菜を

漬ける初女さん

あの時の緊張感は忘れることができません。

糠床が、初女さんが私たちに伝えたい

メッセージだったんですね。

『ぬか床って

 〝生物多様性”だと思うんです。

 米ぬか、塩、昆布、鷹の爪

 きゅうり、にんじん、なす、大根

 食パン、りんご、ヨーグルト…

 それぞれがそれぞれのままに

 おいしさを引き出しあう。

 あるがままにいるだけで

 互いに支えあってるの。

 多様なものが

 多様なまま響きあい

 ともに生きる。

 それがいのちの摂理です。

               佐藤 初女

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