コロナが広がりを見せたときから、免疫力を
上げなければと、お惣菜つくりに力を入れて
おむすびをあまり作ってなかったのですが、
今日は夫が病院に行くので勝負飯!
と、おむすびを作りました。
毎日、お釜でご飯を炊いていますが、
おむすびだと思うと気合が違って来るのです。
久し振りに自分で作ったおむすびを食べたら
思わず、「美味しい!」と言ってしまいました。
毎日作っていた時は、この味が当たり前
みたいに思っていましたが…
今日は、「初女さんのおむすびって美味しい」
と、全身で思いました。
初女さんは、手で結ぶからいいのよと、
言ってました。
手からは”気”が出ていると…
だから、ラップなんかで結んだりは決して
しませんでした。
手って不思議です。
”手当て”という言葉も手を当てることから
生れたと聞いたことがあります。
酵素ジュースを教わった時、手からも
酵素が出ているから、手で混ぜてと
言われました。
でも、このコロナで手はすっかり汚いもの
というイメージになってしまいました。
素手で握るおむすびが、嫌われものに
なったらどうしましょう…
おむすびの発祥はいつか知らないけれど、
塩と海苔とご飯と梅干のこのシンプルな
おむすびが日本の食の中から消えることが
なかったのですから、そのことを信じて
行こうと思います。
おむすびは、日本の文化です。
初女さんの美味しいおむすびを伝えつづけて
いきたいと心から思いました。
『おむすびは私たち日本人にとって
心のふるさとではないでしょうか。
おむすびを見ただけで、亡くなったお母さんや
おばあちゃんを思い出して涙がこぼれる。
おむすびは言葉にできない深いものが
秘められている。そんなふうに思います…
おむすびを食べると、みなさん落ち着きます。
おむすびをおいしくにぎれるだけでも
人に慰めを与えることが出来ると思うと、
おむすびをにぎるというのは小さいことの
ようだけれど、大きいことなのだと感じます。
佐藤 初女』