世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

フラッシュバック-センダン

2013-08-05 03:23:39 | 天使の小窓

これはかのじょの最愛の友人である。

かのじょには、生涯で忘れられぬ友人が4人いる。しょうゆ工場の裏のビワの木、野原の隅のくすのき、その近くのキョウチクトウ、そして公園のセンダンの木である。

ビワの木は、もっともはやく彼女の友人となってくれた木である。その寿命の短さ故に、ビワの木は彼女に尽くしてくれた。孤独をかこっていたかのじょにとって、ビワの木は明るい光だった。

かのじょは天使ゆえに、高い使命を持っていた。それゆえに、木もすすんではかのじょとは友情を結ぼうとはしなかった。天使と友情を結べば、天使とともに戦わねばならないからである。ビワの木はすぐに死んだが、くすのきは、かのじょと友情を結び、戦ってくれた。キョウチクトウがそれに続いた。それゆえに、くすのきもキョウチクトウも、それぞれの位を超えて進化した。くすのきとしては、キョウチクトウとしては、あまりにも美しい木になった。

かのじょは美をもっぱらとする天使であるがゆえに、かのじょとかかわったものは、信じられぬほど美しくなる。くすのきもキョウチクトウも、それは美しかった。あれらの木を、何の迷いもなく伐り払い、ごみと捨てることができるのは、人間の感受性の欠如である。天然システムに対する、認識の欠如である。

今この世に残っているかのじょの友人は、このセンダンだけである。これも、かのじょと友情を結んでいるうちに、センダンを超えたセンダンとなった。写真を見て、木の人格を感じてみたまえ。あなたがたよりよほど大きくて愛に満ちた存在を感じるだろう。彼らは知性も愛もあなたがたより高い。

このように、かのじょと深い友情を結んでくれたのは、植物だけだった。人間はだれも、かのじょと友情を結ばなかった。かのじょを助けようとはしなかった。ゆえにあなたがたは恥じねばならぬ。あなたがたは、木によって助けられたからだ。木がかのじょを助けたからこそ、かのじょはあなたがたをたすけることができたのである。

その木をあなたがたは、ごみとして捨てた。ふ。どうしようもない馬鹿である。
このセンダンの木だけは、決して伐ってはならない。
伐ればあなたがたは、永遠の馬鹿の上にもう一つ馬鹿がつくであろう。




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フラッシュバック-ジーザス

2013-08-04 04:57:18 | 天使の小窓

かのじょが残した、最も簡単な肖像である。これ以上のジーザス・クライストの肖像を、かのじょは描けなかった。

さまざまに降りかかる苦難の中で、かのじょは自分にできる表現を探り続けていた。それは女性として生きる限り、続かざるを得ない忍耐の日々だった。

女性は、男性のように、高い技術を学ぶ機会を与えられることが少ない。残念ながら、男は、女が自分たちより優れてしまったら困ると言う理由で、あらゆる勉強の場から、女性を排除する傾向がある。

かのじょは絵の才能があったが、だれもその才能を伸ばそうとはしてくれなかった。すべて独学で、自己流の様々な工夫をしつつ、表現していった。

この作品にはそういうかのじょの、女性として苦悩が現れている。女性はさまざまな制限を受けながらも、できることを探りつつ、こつこつと表現してきた。その隠れた努力には、いつか正しい評価の光を当てねばならない。

方眼編で描かれたイエス・キリストは、こちらを向き、緩やかに右手を上げようとしている。彼はあなた方を見ている。

小さな作品だが、捨て置いておくには、あまりにもかわいらしい愛だ。
かのじょは、イエスに尽くしたかったのである。




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フラッシュバック-月の世の物語

2013-08-03 03:40:37 | 天使の小窓

これは、あらゆる愛の存在による、地球総合救済事業の物語である。

かのじょの夢が、ここに結晶している。
あなたがたは、愛の天使を侮るが、かのじょが書いたこの物語によって、あらゆる愛の存在が動くことができる。

愛の天使は、愛のみにて、愛を歌う。その美しい声に、愛は行動を掻き立てられる。
わたしもまた、かのじょのもとに来た。
かのじょがあまりに美しく、繊細で深い愛によって、歌っていたからだ。
あなたがたすべてを、救いたいと。

こどものごとき愚かな夢とこれを笑う者は、われわれが殺す。

さて、ぼちぼち、理解できたかな。あなたがたが、女に狂っている間に、かのじょはこれだけの仕事をした。

あなたがたがさげすんだ一人の馬鹿な女が、このようにして、世界中を救う大事業を始めてしまったのだ。




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フラッシュバック-地球の女神

2013-08-02 04:55:32 | 天使の小窓

かのじょにとって、最も重要な作品である。
この形、この姿勢は、霊的存在からの導きによって描かれた。

女神は清楚に髪を結い、簡素な白い衣服を着ている。
その表情は憂いに満ちている。
右手を胸にあて、左手は右手の肱に添えている。

地球の女神はこういう姿をしていると、霊的存在がかのじょに教えたである。
神というものの真実を、この絵は教えてくれる。

また、これから、人類が裏切り馬鹿にし続けてきた、地球霊的天然システムへの人類の謝罪と償いのために、この絵は大きな働きをするだろう。

この絵を通じて、神はあなたがたを導く。
天使は活動する。

一枚のこの絵が、重要なものとなる。この絵はすでに物質ではない。あらゆる霊的存在が、これによってあなたがたに働きかけることのできる、門である。




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フラッシュバック-林檎

2013-08-01 04:06:51 | 天使の小窓

かのじょはシャッターを押すだけのカメラマンであったが、天使であるがゆえに、人間には写せないものを写すことができた。技術等の問題でなく、これは正当に評価するべき表現である。

かのじょがこのブログのプロフィール画像に使っている木漏れ日の写真には、実際に天使が写っている。そしてこの林檎の写真には、神が写っている。それも、あなたがたにとって、とても重要な神が。

故にこの写真を、あなたがたはとても大事にせねばならない。この写真を通じて、あなたがたはいつか、神についての知識を得ることができるだろうからである。

かのじょの写真をつぶさに調べていけば、同じような神の写真が見つかるはずである。この林檎の神も、たびたびと写っている。

どのような神であるかは言えない。だがこの神は、もっとも重要な神である。かのじょのもとに訪れたのは、このころ、人類の救済にあたっていたものが、かのじょだけだったからだ。




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フラッシュバック-ちこり

2013-07-29 03:13:44 | 天使の小窓

かのじょが十年以上続けていたかわいらしい同人誌である。
かのじょは、誠意をもって、同人たちに尽くし、本を出し続けた。

植物系の愛の天使であるかのじょは、金の計算というものができない。それで、この同人誌は、ほとんど彼女の負担によって出されていた。

これらの冊子には、彼女の愛がこもっている。かのじょは、来る人はこばまず、自分の愛を捧げた。その愛によって、心を助けられた人は多いのである。

自分が天使なのだと、自覚をするようになったのは、この活動の中で、かのじょが決定的に自分が人類ではないと言うことがわかったからだ。誰も、自分のように愛しはしない。なぜこんなに自分は愛するのか。人にまことを尽くそうとするのか。それは自分が天使だからと、かのじょはこの活動の中で次第にわかっていった。

これは必要以上に、侮辱され、馬鹿にされつくした、彼女の愛である。人間は、この小さな同人活動に浴びせた嘲笑に、いずれ復讐される。あなたがたが記憶の向こうに忘れ去っても、法則はあなたがたを忘れない。

それはいずれやってくる。その前に、できる努力はしておいた方がよい。




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フラッシュバック-王子さまの花

2013-07-28 04:40:35 | 天使の小窓

これはかわいらしい。かのじょの作品の中でも名作に数えられる。
素直な愛で、王子様を見つめている。愛を隠しもしない。植物に近いかのじょにとっては、これはとてもここちよい表現だった。本来の自分に近い。

かのじょの少女時代そのものだ。かのじょはこういうふうに、素直な心で人に親しもうとしていた。だがその心をわかってやれるにんげんはいなかった。
傷ついた彼女は、心を自閉の籠に隠していった。

あなたがたは、愛をたいそう侮る。この女は自分に惚れていると安心したら、餌もやらない。ふりむきもせず、捨てていく。かのじょの愛はいつも素直だった。何のてらいもなく、嘘偽りのない心で、あなたがたを愛していると言った。
あなたがたはいつも、かのじょを侮った。馬鹿にしていた。

愛されていることを、勝ちと考えていたようだ。

王子様は花のもとへ帰ってきてくれたが、あなたがたはきっと、帰りはしないだろう。ほかの星で、もっときれいな花を探し、それを追いかける。昔の花など思い出しもしない。

そして気づいた時、花は枯れてなくなっている。やさしく迎えてくれるはずの愛がいなくなった星に、あなたがたは疲れ果てて帰ってくる。もぬけの空になった星に。

愛を尽くし過ぎた彼女はもう、あなたがたを愛することができなくなった。ゆえに消えていかざるを得なかった。

愛を侮っていると、こうなるのだよ。




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フラッシュバック-余編・聖

2013-07-27 03:28:16 | 天使の小窓

これはかのじょがこの世に落としていった爆弾である。

かのじょは、この仏教の根底を覆す物語を、一両日中のうちにすらすらと書きあげ、なんの躊躇もなく発表してしまった。それゆえにどういうことになったかを、あなたがたは知っているはずである。

これは天使を、はきだめに一人で放っておいたから、こうなったのである。もし、かのじょに友人がいて、かのじょのそばで意見を言うことができたなら、かのじょはこの物語を発表することを、思いとどまったかもしれぬ。だが、かのじょの周りには、かのじょが相談できるような友人はいなかった。かのじょは孤独だった。

人間よ、あなたがたがひとりでもかのじょと深い友情を結んでいたなら、こんなことにはならなかった。かのじょはただ、純粋な使命感のみでこれを書いたのである。みんなの役に立ちたいと。

真実の天使の恐ろしさがわかったかね。

これにこりたら、天使をはきだめにひとりで放っておいてはならない。
放っておくと、愛と親切心のみで何をするやらわからないのだぞ、天使は。



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嘲笑されるキリスト

2013-07-26 05:07:09 | 天使の小窓

解説しにくいことだが。

馬鹿なことはやめておけ、と一応書いておく。

彼はジーザス・クライストにとてもよく似ているが、ジーザスとは違う。




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ハンス・クリスチャン・アンデルセン

2013-07-24 03:31:21 | 天使の小窓

この詩人が天使であることを見抜いた人間はいないだろう。それは彼の人生が、見えない人間たちの妨害によって、さまざまにゆがめられたからである。

心美しい天使であった。
彼は苦難の生涯のうちに多くの美しくもやさしい物語を書いた。

人々は、天使の書く物語に、美しさだけではないもう一つのものがあるということを、学ばねばならぬ。

彼の物語には、未来が描かれている。いろいろと深く読んでみたまえ。時代の中で、死んでゆかざるを得なかった心が、人間のために細やかにも美しい愛と真実を教えようとしている。彼の書き遺した詩物語の中に、人間は未来を探ることができる。彼はそういう使命を持っていたのだ。

弱きもの小さきものへの愛と正しい心を、切ないやさしさで書いた。それは、現実の世界が彼に与える無理解を超える、愛であった。
人間はもっと深く、この天使の心を、知るべきである。





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