ランプの光の下で馬鈴薯を食べている人たちは、いま皿に伸ばしているその手で土を掘ったのだ。ぼくはそれをはっきりさせようとした。だからこの絵は手とその労働を語っていて、百姓たちがどんなに正直に稼いで自分の賄いを手に入れたか語っているんだよ。
フィンセント・ファン・ゴッホ
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ゴッホの使命は、思想家として社会運動を起こし、社会の底辺にいて苦しんでいる人を救うことだった。
だが、馬鹿に妨害されて、人生を無理やり曲げられ、画家にされてしまったんだよ。
馬鹿の霊は大勢で固まって、彼の自己活動をことさらに妨害し、本霊がやりたいことは何もさせなかったのだ。
彼にできたことは、人生への情熱を表現した画業を残すことだけだった。それを見ると、人はゴッホの魂を感じることができる。そして社会のために働こうとする自分の情熱に、幾分かの油を注ぐことができる。
彼に、それだけのことしかさせることしかできなかったというのが、人類の愚なのだ。
彼が使命を果たしていれば、オランダはいいことになったんだよ。国が人類のために貢献したことになり、国徳が増えるからだ。王の魂が、よいことをしてくれれば、必ず国がよいことになるのだ。