
No,57
ベルナルド・ストロッツィ、「ゴリアテの首を持つダヴィデ」、17世紀イタリア、バロック。
ダヴィデとゴリアテのテーマを描いた絵を探した。
この神話は、小さいものが大きいものを倒すという、人類にとっての大きなテーマを描いたものである。人類はまだ若く、小さい。その生涯は、勝利よりも敗北を味わうことの方が多い。自分より大きな存在があまりにも多く、それへの恐怖に打ち勝つことに、大きくエネルギーを使う。
そういう人間にとって、巨人ゴリアテに勝利したダヴィデの物語は、強い作用を持つ。もちろん、実際のゴリアテがこんなに大きいわけがない。それなりに大きい男だったが、事実は人間の限界を超えてはいない。だが大きなものを倒した者にとっては、これほど大きく感じたものなのだ。
実に偉いことをした。人間にとって自分よりも大きいものに勝つということは、非常に大事なことなのだ。この偉業によってダヴィデは、バテシバの汚点を作っても、人間に永遠に語り継がれる英雄となったのである。
大きなものに挑戦していくとき、ダヴィデのイメージは強く人間の魂に作用する。苦しい時は、この勝利の図を想像するがいい。
ベルナルド・ストロッツィ、「ゴリアテの首を持つダヴィデ」、17世紀イタリア、バロック。
ダヴィデとゴリアテのテーマを描いた絵を探した。
この神話は、小さいものが大きいものを倒すという、人類にとっての大きなテーマを描いたものである。人類はまだ若く、小さい。その生涯は、勝利よりも敗北を味わうことの方が多い。自分より大きな存在があまりにも多く、それへの恐怖に打ち勝つことに、大きくエネルギーを使う。
そういう人間にとって、巨人ゴリアテに勝利したダヴィデの物語は、強い作用を持つ。もちろん、実際のゴリアテがこんなに大きいわけがない。それなりに大きい男だったが、事実は人間の限界を超えてはいない。だが大きなものを倒した者にとっては、これほど大きく感じたものなのだ。
実に偉いことをした。人間にとって自分よりも大きいものに勝つということは、非常に大事なことなのだ。この偉業によってダヴィデは、バテシバの汚点を作っても、人間に永遠に語り継がれる英雄となったのである。
大きなものに挑戦していくとき、ダヴィデのイメージは強く人間の魂に作用する。苦しい時は、この勝利の図を想像するがいい。